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情報の構造ってどうやって読み取るの?

前回、情報を見る視点の高さで、同じ情報からでも、読み取れる質が格段に違うという話をしました。今回は、1〜6を少し簡単に説明します。
第一段階として、情報の持っている構造を掴む、ことができれば、一度に集められる情報の量も質も、格段に上がります。
前回の記事はこちら

前回のおさらいをすると、情報を見る段階には、これくらいの段階があります。

【情報を見る段階】
1:情報の内容
2:情報の根拠と解釈
3:情報の出所(それを述べたのが誰か、どんな人か)
4:情報を出した動機(なぜその人はその情報をこの形で出そうと思ったのか)
5:他の情報同士の関連性
6:情報同士の関連性の全体構造(情報の語られ方の特徴)
7:自分がその構造とどういう関係にあるか
8:自分がその情報をどう受け取ったか(自分の受け取り方の構造・癖)
9:その情報を受け入れることで自分がどう変化したか
10:自ら、もしくは自らの変化がその情報に与える影響
11:変化した・変化する情報の内容
12:変化した・変化する情報全体の動的な構造(自らを含む動的な全体構造)

1:情報の内容 は、書いてあること、語られていることの内容を読み取る段階です。

2:情報の根拠と解釈 は、その内容がどういう根拠に基づいて書かれているか、その根拠から導き出される解釈や結論が妥当であるかどうかを考えながら読み取る段階です。

3:情報の出所 は、それを誰が書いたのかに意識を向ける段階です。必ず人が書いています。そして書く人によって、同じ内容でも大きく質感が違います。解釈の仕方にも、その人の立場が強く刻印されます。誰が書いたのか、少なくともどういう立場の人が書いたのか、を意識に載せながら読む段階です。

4:情報を出した動機 は、その書いた人が、どんな動機でこれを書いたのかを意識しながら読む段階です。意図によっては、その情報を曲げたり、独自に解釈しているおそれもあります。また、都合よく切り取っている可能性もあります。この情報が、何を目的として書かれているかを意識しながら読む段階です。

5:他の情報同士の関連性 は、その情報の周りに繋がるようにしてある他の情報を合わせて意識する段階です。言葉の定義、歴史的な変遷、書かれていることと対立する考え方、など、一つの情報は網目のように、いろんな情報とつながっています。一つの情報を見ながら、そこから広がる情報の網を意識する段階です。

6:情報同士の関連性の全体構造 は、5で見た他の情報のなかで、この情報がどういう位置を占めているかを確認しながら、その全体像をとらえる段階です。似たような言説との関連性や、誰と誰が・何と何が対立しているのか、情報の偏りの傾向、語られ方の特徴、などを見ていきます。


最終的には、一つのキーワードから、マインドマップ上に広がった情報が、互いに絡み合いながら、大きな網目状の情報の塊を形成している様子が見えてくるのが理想ですよね。

さて、次回は7〜12です。

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