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私の上司はホテルのチェックアウトを30年以上していない ~作品紹介・セガvs.任天堂/Console Wars~

12月4日よりU-NEXTで配信が開始となったゲームビジネスドキュメンタリー映画『セガvs.任天堂/Console Wars』。個人的には日本での配信を非常に楽しみにしていた作品です。


というのも、当社の代表取締役である豊田信夫が出演しているから。

豊田は元セガ・オブ・アメリカの副社長を務めた人物で、『セガvs.任天堂/Console Wars』では主要キャストとして出演しています。

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余談ですが、このドキュメンタリー映画は英語音声なので、日本語版は吹替えも用意されており、豊田のボイスオーバーは声優の杉田智和さんが担当しています。

しかも公開記念と言うことで、豊田と杉田智和さんの対談も実現していたり。Unity Japan社内でも結構話題になりました。



セガvs.任天堂/Console Wars』は、1990年代の米国で起こったコンソールゲーム機戦争、つまり当時圧倒的シェアを持っていた任天堂に対しセガが16ビット機「Genesis(日本名:メガドライブ)」で市場争いしていた時のエピソードです。

この任天堂とセガとのゲーム機戦争はいくつかの本にも記されておりますが、『セガvs.任天堂/Console Wars』はこちらの本が原作です。


原作本、そしてこの『セガvs.任天堂/Console Wars』でも、当時のゲームビジネスのダイナミズムを当事者の証言から知ることができます。ゲームファンの方はもちろん、ドキュメンタリーが好きな方もきっと楽しめると思います。




・・・さてそんな『セガvs.任天堂/Console Wars』ですが、作品の中で語られているエピソードの、さらなるトリビア的な話をご紹介しようかと。


作品序盤で豊田は「セガ・オブ・アメリカ入社した頃に本社近くのサンフランシスコのホテルを取ったが、1989年10月にチェックインして以来、一度もチェックアウトしたことがない」と話しています。

豊田本人に聞いたところ、コロナが続く2020年現在もまだこのホテルの部屋をチェックアウトしておらず、一生もしくは仕事をリタイアするか、あるいはホテルが無くなるまではチェックアウトしないつもりのようです。(ホテルの部屋には服などもずっと置いているそうです・・・)


また、終盤で出てくるこのシーン。

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よくよく見るとナンバープレートが「SEGA」になっていますよね?

これ、当時のセガ・オブ・アメリカの社用車で、豊田がそれを買い取ったもの。しかも今も、先ほど話したチェックアウトしていないホテルのパーキングにずっと駐車しているとのこと。

こんな歴史的な代物がサンフランシスコの青空の下で放置同然になっているのも、非常にもったいないというか何というか・・・。


こういう裏エピソードを本人から直接聞けるのも役得だなと思いつつも、せっかくなのでnoteで記事にしてみました。ぜひ『セガvs.任天堂/Console Wars』を観た後に、この裏エピソードを思い出してもらえたら。


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