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キャディでの経験を通して醸成された覚悟と思い ~アトツギinCADDi vol.4 北根広明編

こんにちは。キャディの山崎です。この記事は、キャディで働く"アトツギ"メンバーへのインタビュー企画のvol.4です。

将来、家業において代表の立場を引継ぐ予定の"アトツギ"。そんな彼らはなぜキャディを選んだのか。キャディで得られるものや得たいものは何なのか。アトツギならではの視点で語っていただきました。

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2/22(月)にキャディのアトツギメンバーと社外のゲストを招いてのトークイベントを企画しています!アトツギならではの悩みや考えなどを本音で語っていただきます。キャディについてなど、アトツギに関係のない方でも楽しめる内容となっており、どなたでもご参加可能ですので、ご興味のある方は是非こちらよりお申込み下さい。

★vol4の前の、vol1~3もぜひご覧ください!!


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 キャディアトツギメンバーvol.4 北根広明さん

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第四弾のキャディアトツギメンバーは、創業初期からインターンとしてキャディにジョインし、キャディ史上初、新卒で社員になった北根広明さんです。現在キャディでは、技術営業部にて案件管理などを担っており、将来はご実家の北翔カゴマットという河川護岸事業を行っている会社を継ぐ予定です。(笑顔が素敵で、キャディでは場を和ますいじられキャラでもあります。あだ名はきたねっち。)

後を継ぐことはあまり意識していなかった

- 家業はどんなことをされてますか?

河川護岸工事施工をしている土木系の施工会社です。河川護岸工事は、川の氾濫などの災害を未然に防ぐための工事のことで、川でよく見るコンクリートブロックやカゴマットの製作から工事まで行っています。名前だけだとわからないので、写真とか貼っといてください(笑)

実は、日本って川が細くて急流が多かったり、地震や台風などの影響もあって氾濫とかの河岸災害が起こりやすいんです。そのため、会社では常に2~3個くらいの工事を並行して行っており、働いている職人さんは120人もいるんですよ。また、かなりニッチな業界で、この事業を行っている会社は北翔カゴマットをあわせて西日本に1社・東日本に1社しかないんです。つまり日本にたった2社のみです。

<カゴマット・コンクリートブロックの画像>

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- 日本に2社だけ!?凄いですね…。お父さんは何代目ですか?

父が創業者です。彼が35歳くらいの時に創業したので、僕がちょうど生まれるくらいの時ですね。なので、物心ついた時から朝から晩まで働いている姿とかよく見てたり、会社の職人さんによく遊んでもらっていたこととか覚えています。

- お父様が創業者なんですね。ちなみに、なぜ起業されたのでしょうか?

父から話を聞く限りの憶測にはなるのですが、父は若いころから成り上がり欲が強い人で(笑)、20歳くらいの時には既に起業することを決めていたみたいです。高卒ですぐに建設会社で働きしばらく経験を積んだあと、親戚をまわってお金を借り、事業を始めたみたいです。

また、父は高卒から経営者という成り上がりタイプの人で、成功欲もかなり強く、ビジネスもお金を稼ぐことを重要視しています。僕は、どちらかというと事業を通して社会貢献をしたいタイプなので、ビジネスの会話をする時には全く意見が合わないんです。(笑)父との会話は楽しいですが。

- 親子でビジネスの会話が出来るのはアトツギならではですね、羨ましいです!そうするとやはり、小さい頃から会社を継ぐ話もされてたんですか?

いえ、僕は長男なのですが、父と会社を継ぐ話はほとんどしたこと無かったですね。ビジネスの話をするようになったのも本当ここ最近ですし、キャディに入ってから起業した父のことを尊敬するようになりました(笑)。なので、学生時代は、あまり後を継ぐことに関して意識もしてませんでした。


「自信のない自分」を変える為にキャディにジョイン

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- なるほど、ではキャディと出会った時には特に後継ぎのことは考えてなかったんですね。

はい、キャディに入った時は後継ぎのことは考えていませんでした。就職活動を行った時も、後を継ぐときに役に立つためにとは特に考えていませんでした。

- そうだったんですね。キャディへのジョインはインターン生からでしたよね?しかもほぼ創業したての時だったとか。

そうですね。たまたまTwitterでエンジェル投資家のTweetを見たのがきっかけで知りました。そのときは社名も公開しておらず、マッキンゼーとアップル出身の創業者が製造業のプラットフォームをつくっている、という情報しか公開されていなかったです。

- 本当に創業初期ですね。なぜキャディでのインターンを選択したんですか?

アグレッシブに挑戦できる環境にいって「自信のない自分」を変えたかったからです。なので、Twitterでキャディのことを見た瞬間、感覚的に「ここしかない。」と思って、直接連絡をして話しを聞きに行きましたね。少し話をさせてもらってインターンとして働かせてもらえるようになりました。実際、創業したてということもあり、ガンガン挑戦することが出来る環境で、求めていた通りでした。

ただ、そんな環境で自分を変えたくてジョインしたのですが、入った当初は全く成果を出せなくて。何度も言い訳を作って逃げようと思っていました。会社の匂いすら嫌いになってしまっていました・・・。勇志郎さん(キャディ代表)は「やめたければ、やめればいいじゃん」と言いつつも、忙しい時期でも週に何度も1on1をしてくださり、「なぜキャディに入ろうと思ったのか」など自分の価値観を整理してくれました。幸松さんも含めて、本気で自分に向き合ってくれたことが嬉しかったし、頑張らないといけないなと思ったことを覚えています。

それでも、なかなか成果を出すのは難しくて、正直続けていくべきか何度も迷いました。周りのみんなはどんどん成長して成果をあげていたので、どこか取り残された気持ちになっていたんです。

父の病をきっかけに大きく変わった意識

- 辛いこともあったんですね・・・。その後、キャディから内定を貰うまで大きな成長をされた思うのですが、自身にどんな変化があったんでしょうか。

一番は「自分の成果」ではなく、「チームの成果」に意識を変化させたことです。それまでは、とにかく成果を出さなければいけないと焦り、なんでも手を付けてどれも中途半端になっていました。

それが正しいとは思っていなかったのですが、どうにか評価をしてもらわなきゃと「成果を出している感じ」を少しでも出したかったんだと思います。なかなか自分を変えることが出来なかったんです。

- それは大きな変化ですね。でも正直、人は簡単に変われないと思うのですが、何かきっかけはあったのでしょうか?

そうですね、キャディで働く中で中小企業が製造業業界を支えていることを実感したり、キャディの経営陣を見て経営に対して徐々に興味が沸いてきていました。そんな中で父が病気になって後継ぎの話をされたことが特に大きなきっかけでした。

病気になった父に会いに行った時に直接その話をされたことで、自分を徹底的に変える覚悟がついたんです。そこからは周りのみんなにも顔つきや目つきが変わったと言われるようになりましたね。

キャディで働くことは経営人材に直結する

- 正直その気持ちがあれば今からでも後を継ぐことは出来るのではないかと思ったのですが、それでもキャディに入った理由は何だったのでしょうか?

そうですね、キャディで経験を積むことが僕にとってはアトツギとして一人前に成長することに繋がっていると思ったからです。

- なるほど。具体的にどんなところでそう感じますか?

まずは、変化を起こす力を身につけられるという点です。キャディは、通常では達成不可能と思われるような目標を掲げる(普通の目標の3~5倍くらい)ので、普通にやっていても絶対に達成は出来ません。目標を達成するためには大きな変化を起こすことが必要で、それは自分が会社を経営し、前進させていくときに必ず必要になる能力だと考えています。

次に、評価自体が経営人材を育てるためのものになっている点です。キャディの評価制度は経営人材を育てることを目的として設定されています。そのため、その基準に沿ったフィードバックや評価は客観的にみて経営人材として足りないものは何か?強みは何か?を言語化してくれるものになっています。そのため、キャディで成長していくことは自然と経営人材としての力が身に付くということなんです。


- なるほど、ありがとうございます!キャディの評価はかなり細かいところまで言語化されているので、明確に自分の強み弱みがわかりますよね。

会社を次のステージに引き上げていきたい

無題のプレゼンテーション

- では次に、そんなキャディでの経験を踏まえて家業を継いだら何をしたいですか?

そうですね、僕の父は現在の事業をより大きくさせようとはあまり思っていません。ですが、僕はキャディで得た経験を活かして、今の会社のステージをいくつか上にあげていきたいと考えています。また、自社の成功だけではなく、業界全体だったり、働いてくれている社員全員の成功を実現したいと思っています。まだふわっとしているのですが、今考えていることをお話ししますね!

1つ目は、テクノロジーを利用してレガシーなやり取りや仕事を効率化していきたいと思っています。日本に同じ事業をやっている企業が2社しかいないということもあり、進化しなくてもやっていける状態なのでよりよくしていこうとする動きがほとんどありません。また土木業界はデジタル化がかなり遅れている業界だと思います。
なので、テクノロジーを活用することでいくらでも変化を起こすことが出来ると思っているし、そうすることで現在行っている事業以外にも進出し、会社のステージを引き上げることができると考えています。

2つ目は、働いてくれている職人さんがもっと活躍して成長していけるような、生き生きとした組織を作りたいと思っています。現状、父の会社では父がいないと現場が回らないようなとても脆い組織になっているように思えます。また、業界として高齢化による人材不足はとても深刻ですし、今後その動きはより加速していくと考えられます。
その課題に対して、自分の会社が良い事例を生み出して、そこから業界全体が盛り上がっていくことができたら最高ですね!

- 聞いていると製造業とにているところがありそうですね。

そうですね。それ以外にもサプライチェーンが複雑かつ無駄があることなど、キャディで働いていて感じる製造業業界の課題と似たものが、土木業界にもあることがわかってきました。
製造業のそういった課題を解決していくキャディでの経験は後を継いだときに生きてくると確信しています。

後継ぎの皆様へメッセージ「中小企業が日本を変える」

- 約2時間くらいインタビューしてしまいました(笑)長丁場、ありがとうございました!最後に世の中の後継ぎの皆様にメッセージをお願いします!

キャディで中小企業の加工会社さんと一緒に働いていると、日本の社会を支えているのは、やはり中小企業だなと感じています。

1つの企業が変えられる範囲は大きくはないけど、1つ1つの企業が少しでもより良くなっていけば日本社会全体を変えられると思うので、一緒に成長していけたらと思っています!よろしくお願いします!!


キャディではアトツギの皆さんを積極採用中です!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

キャディでは現在全ポジションで積極採用中です。まずはカジュアルな面談からでも対応させて頂きますので、少しでもご興味ある方は是非ご連絡ください!twitterでも、Facebookでも、InstagramでもどこからでもOKです!!

▼インターン生募集
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