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世の中に正解はないし絶対もない。適度な振れ幅の中で自分らしさを見つけるだけ。

多くの情報が溢れている現代は何が正しくて何が間違っているかを判断しにくい。必要な情報は、自分で必死に探すか専門家の意見を参考にしたりと、『答えを探す』事が圧倒的に多い。その為か、盲目的に自分が信頼する人の情報を鵜呑みにするケースも多くて居た堪れない事もある。とはいえ僕自身も自分の範囲外のことはプロに任せるケースは多いし、思考停止がちなので、自戒を込めて今この文章を書いています。

一昔前はこれが正解だ、これが絶対だという価値観が多くあった。それをしていれば人生どうにかなるという安心感のあるもの。ただ時代が変わり、多くのものに多様性が生まれた今は、絶対的なものはなく、お金があれば幸せかというとそうでもない。自分の中での『幸せの基準』というものが『こうあるべき』ではなく『こうなりたい』に変わっている。

僕はBASEを利用する中で、代表の鶴岡さんとお話させて頂く機会が増えてきた。その中で特に印象的だったのが、『オーナーズの人達の幸せの価値は必ずしも売上ではない、逆に売上を意識的に抑えることでクオリティーを管理し、今いるファンの人達との関係をしっかりと築きつつ、自分たちが本当にやりたいことをやりたいレベルで続けることに重きをおいている』という話だ。

自分でビジネスをやった事がある人達は、一つの絶対的な指針として売上を掲げる人は多いと思う。どうやって売上を伸ばすか、を軸にビジネスを考えることは至極当然でその為にやっている人も少なくない。売上が停滞すれば何かが悪くなっていると感じるし、上がり続けなければ業績が止まったように感じる。

しかし本当に良いプロダクトを作り、届けることを目標にしている場合、売上は絶対的な指針ではないと思う。いくら売上が上がったところで、自分たちが納得出来ないものを作っていては幸せになれないからだ。売上だけを求めるなら、原材料費を下げて人も削減し、より簡素化して回し続ければ良い。(実際はもっと複雑だが)

今自分を含めて多くの人が、自分の人生の生き甲斐を見直している。お金を稼ぐ事よりも自分にどんな価値が提供できるか?どんな場所で、どんな人達と生きていきたいか?自分という人間の存在価値を金銭ではなく、ある種の信頼や人との繋がりの中で確認している。ただ当たり前の大前提として、ある程度のお金は必要で、それがなければ生きていけない。

お金を稼ぐということは絶対に必要だが、モノやコトを作るときに大切なのは、いくら稼げるかではなくて、なぜそれを作りたいのか?なぜこれをみんなにシェアしたいのか?が大切で、売れそうだから作るのではなく、これがあったらだれかの役に立つ、誰かが幸せになる、という出発点が今の時代には本当に大切だ。

そこが出発点だと売上に支配されにくい。売上をあげ、規模を増やすということは、多くの物にストレスがかかる。掛かりにくいように試行錯誤はするが、年間の売上が5000万と5億では圧倒的な差が出やすい。拘りの強い自分独自のプロダクトならなおさらだ。

生産数はある程度で限界(その人にとって許容できる範囲)に達する。そしてそれをどの様に保つかを考えていくのだけれど、保つ為には変化が必要だし、時代の変化で顧客のそうも変わる。人が変われば提案の仕方も変えなければならない。今の30代に刺さっていたとしても、10年後の30代には刺さる保証はない。だからこそ変化する。

売上にはこの変化は見えにくいので、現状維持にしか感じられないけれど、保つ事は進化していることと同義といえる。自分らしさを保ちつつ、時代に合わせて変化しながら自分なりの答えを見つける事が出来ると、人は生きがいや満足感を得られると僕は思う。

世に溢れる基準ではなくて、自分の中の基準を作っていく。正解などないのだから、自分の人生を正解にできる様努めればいい。変化する新しい時代の中で、過去の成功体験はあくまでも参考程度。そこにとらわれる事なく、自分が一番輝ける、そしてだれかの為になるものは何かを自問自答しながらハッピーに生きていきたい。


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