行動心理学は、人間の「行動」から心を読み解こうとした学問
行動心理学は、行動に着目した科学的実験が基礎
行動心理学は、目に見えない人の「心」を科学的実験で明らかにしようと試みる、比較的新しい学問です。
そもそも心理学という分野は、目に見えない「感情」や「思い」といった事像に着目し、色々な解釈を後付ける形で発展してきました。
そのため、客観性に乏しく、化学的に証明できないという反論が多く一般的な人間心理として認められにくい側面がありました。
そこで、心を科学的に証明するために、人間の行動に着目した仮説と実験から理論を導きだす行動心理学が発展したのです。
行動心理学の実験結果は人間の「一般的傾向」を示す
行動心理学は、
仮説
↓
実験
↓
検証
の3つの流れを何度も繰り返しながら、1つの理論を組み立てていく科学的な学問です。
例えば、「鼻を触るのは、嘘をついている証」
という仮説をたてたとしましょう。
その仮説を行動心理学的に実証するには、大人数を対象とした人の行動観察を実施し、実際に嘘をついている時のしぐさに着目し、本当に鼻を触るかどうか検証していくといった感じです。
行動心理学の実験方法は「個人」を対象にするのではなく、人間の行動パターンを明らかにするためにお、複数人(数百人〜数千人規模)にアンケートを行なったり、大人数を対象とした行動観察を実施するなど、あくまで、人間の一般的傾向を強く意識した手法を用います。
そのため、大人数の人に該当する心理傾向や特性が分かり、人のしぐさから心を読む時に、とても大きなヒントを与えてくれるのです。
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