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有害な恥や孤独をはね返す〜AEDP(加速化体験力動療法)のスキルアップ講座に参加してみて〜

AEDPの計5日間のスキルアップ講座が終了した。100名以上の参加者がおり、盛り上がりを感じた。オンラインの開催で世界中から参加者がいたことがとても刺激になった。ニューヨーク、カナダ、フランスなどなど。同時に世界中の人たちととつながっていることの不思議さを感じる。

今回、自分がクライアントの役割をしたロールプレイで感じたことが印象に残っている。AEDPは感情と関係性をとても大切にする心理療法なので、どのように感情を深めていくかがポイントになる。もちろん、深めていく感情と深めてはいけない感情があり、セラピストがしっかり判断していく。

ロープレで自分の不安を感じるように促されたところ、何かいや〜な感覚があった。不安を感じることへの嫌悪と怖さを自分の中に感じたわけだ。

だからこそセラピーでは、安心・安全な関係性と環境づくりがとても大切なんだと気づかされる。このことは、カウンセリングにおいて、とにかく基本的で重要なことだ。

長くカウンセリングをしているとどうしても慣れが出てくる。さもすればおろそかになっていないか?と自問自答するきっかけになった。

僕はカウンセリング前はいまだに緊張する。それでいいとも思っている。来ていただいている人に最大限の貢献ができるか、結果や効果を感じていただけるか。でも、それでいて気負わずに、自然体でカウンセリングができるか。クライアントの皆様が真摯に自分に向き合うことへのリスペクトを常に忘れないでいたい。

今回のトレーニングでもう一つ得るものがあった。有害な恥や孤独についての具体的な方策を得られたことだ。方策が得られたからといって、うまくプロセスできるかは別問題だし、ケースバイケースの柔軟に対応が必要だけど、引き出しが増えたのは歓迎したい。

もっと深く学びたいと思えたし、次のステップが見えた講座だった。つかめそうでつかめない、不思議さと魅力が詰まった心理の世界はまだまだ離れられないかもしれない。これからも研鑽は続いていく。

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