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はやぶさという名前と『ゲド戦記』

私は『ゲド戦記』シリーズ アーシュラ・K.ル=グウィン 岩波少年文庫が好きで、ネット上での私のペンネーム、はやぶさはここからきています。主人公ゲドが、普段呼ばれている名前がハイタカという名前だったので、じゃあ、私も強そうな鳥の名前をつけようかなあと思って、とっさにはやぶさという名前にしました。

『ゲド戦記』の中でも「影との戦い」が好きです。『ゲド戦記』を読み始めたのは、私が高校生の時です。小学生の頃から、『ゲド戦記』シリーズがあったのは知っていたのですが、本の挿絵画が私好みでなかったので、どうしても手が伸びなかったのです。
しかし高校生の時、たまたま図書館で借りて読んでみたら、とても深くて考えさせられる、それでいてファンタジーがいっぱいつまった物語でした。その時、小学生の頃に読んでいれば!と、とても後悔しています。子供の頃の方が、夢中度が違うますもんね! いい本は子供の頃に読むべきかなあとは思いますが、もちろん、大人になってからでも、違う読み方もできるし、遅くはないと思います。

特に『ゲド戦記』の中でも、「影との戦い」が好きです。少年時代のゲドについて語られているこの書は、どうみても傲慢な性格の少年ゲドが、自ら放った影を追ううちに、どう変わっていくかが見どころだったりします。そして一番最後の結末を読んではっとさせられるのです。なるほどなあ!と思いつつ、ゲドともに長い長い旅路を終えた感がするのです。少年の成長をファンタジーに置き換える技を持っているアーシュラ・K.ル=グウィンは、ものすごい作家さんだと思いました。

先日もう一度読み返して、どうしたらこんな広大なファンタジー設定ができるのだろうと、読み手というより、書き手に回った場のことを考えながら、自分に足りない者を汲みとろうとしましたが、難しいなあと思いました。自分の文章に少しでもプラスになったらなあと思いました。




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