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出会えたことから全ては始まった

タイトルを見て、メロディーが浮かんだ人とは、話が弾みそうな気がする。


中学生の頃、「恋愛観察バラエティーあいのり」に夢中だった。

世界をまわるピンクのワゴンで繰り広げられる恋愛模様に、まだ本当の恋を知らなかった中学生の私は恋っていいなぁと憧れながら観ていた。

毎週月曜23:00、ビデオに録画し、リアルタイムでも観る。
見逃すと親も困惑するほど号泣。それくらい楽しみにしていた。

本も買っていたし、夏休みや冬休みなどの長期休みには撮りためたビデオを寝るのも惜しんで何時間も何時間も観続けるほど。

世界のことなんて全然知らなかったけれど、あいのりでたくさん知ることができた。ウユニ塩湖に憧れたのも、あいのりがきっかけだった。


自分で言うのもなんだけど、あの頃は本当に純粋で、クラスの子が「あいのりってどうせヤラセでしょ。台本あるんでしょ。」と言うのを聞いて初めて「そんなこともあるの?」と思ったくらいで、ただただ素直に観ていた。

なお、ゴウ、藤原くんの三角関係。
マッチ棒→りんご→ダイスケの不器用でまっすぐな切ない一方通行の恋。
関ちゃんとひとみ、そしてゆうか。
群馬のデパガなっちゃんとダイスケ、直也。


もう15年20年前のことなのに、なにも見なくてもスラスラ場面が出てくる。この時期は特に大好きで見倒していたから。


誰かを好きになって、話して話して向き合って、時にぶつかり合ったり、すれ違ったり、ライバルと戦いながらも戦友になったり。

いいなぁ、素敵だなぁと思っていた。


そして、あいのりを観て、すれ違いの怖さを知った。


"お互い好きなのに想いが重ならなくて消えていくってすごく切ない"

30を過ぎても本当に好きな人には駆け引きなんかできないのは、この時知った怖さがあるあるからかもしれない。


思い返しても青春だなぁって思うし、あの時に観れてよかったと思う。おそらく今新たに観ても、あの頃のようには楽しめないと思うから。

ラブワゴンに乗らなくても、ある程度いろんな恋をして、いろんな想いを経験してきた。当時出ていたメンバーの年も、あらかた追い越してしまった。


私はもう、知ってしまった。

だから、もう戻れない。

あの頃のようにキラキラした目では、もう観ることはできないのだ。


もしかしたら、今みているものも、10年20年経つとまっさらな目で見られなくなっているかもしれない。その頃には、新しい感覚に出会えているかもしれない。


"出逢えたことから全ては始まった"


本当にそうだね、持田さん。


"言葉が不器用すぎて邪魔ばかりする
好きなのに伝わらない こんな想い切なくて
"


そんな想い知りたくなかったよ、持田さん。


"「愛しい」だなんて言い慣れてないけど
今なら言えるよ"
、持田さん。



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