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企画の始め方

※この文章は、うちの団体のメンバーに向けて書いたものです。
内輪感が否めませんが、ご了承ください。

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今日は、「企画の始め方」について!
イベントスケジュールを立てる、ポスターを作る、など作業的な話の前に大切なことの観点で書いてみました。

最近こーしろーに企画丸投げされて…何なんじゃあいつ…どしたらええんや…
って困ってる人がいれば、ぜひ参考にしてみて~~

ポイントは
 ・まず目的を言葉にすべし
 ・初期メンは直接口説くべし
 ・目的を伝えたら、どーんと任せるべし

です!
ではどうぞ~!


1.まず、目的を言葉にすべし

まずは、自分が作りたい企画を言葉にしよう。企画というか、思いというか、きれいな言葉でなくてもいいので、「子どもたちにこんなことを届けたい」「こんな世界を作りたい」という考えを言葉にして、共有できるようにする。

あじみ教室なら「オトナが勉強するような難しい内容を、小学生でも分かる授業で伝える。」
ベンキョー革命なら「RPGの世界で、子どもたちがゲームのように勉強を楽しむ体験を届ける」とか。

言葉にする段階の最大の目的は「頭と体を増やす」こと。
「頭」とは、主体的に企画を進める存在
「体」とは、企画を完成させるために必要な人員、マンパワー
を表してる。

誰もが最初は、リーダーである自分(頭)の目的を、メンバー(体)に手伝ってもらおうと考える。
自分の頭の中でアイデアを固め、それを実現するために手伝ってほしいことのみをメンバーに伝えてしまいがちだ。
(優しい人ほど、手伝ってとお願いすることに遠慮しちゃうのよね。わかりみ。)

でも、途中で気が付く。
一つの頭では足りないことと、一つの頭ではどこか面白くないことに。

頭と体を増やすために必要なのは、目的と方法をセットで伝えること。
目的を伝えると頭が増え、方法を伝えると体が増える。

目的を伝えずに「こうしてこうして」と方法だけを相手に伝えても、体は増えるかもしれないけど、頭が増えたことにはならない。
仕事に対するそれぞれの色が生まれないし、新しい仕事が増えるとその都度方法を説明しなきゃいけなくなる。

でも、目的と手段をセットで伝えると…
目的を理解したうえで、相手の頭で方法を考えてくれる。そして、目的に向かう手段に多様な解釈が生まれ、色鮮やかなチームになる。

ベンキョークエストでは、各科目エリアやシステムのリーダーを皆に配分し、「子どもたちが勉強を楽しむ体験を作る」という共通の目的のもとで、より幅の広いゲームシステムを皆に委ねている。
実際、俺一人で考えるよりずっと面白くて、こだわりを感じられるシステムができそう。

とか語ってるけど、これがまあ俺も一番苦手だったわけで…
よくじんとめぐに「何がしたいのかハッキリしなさい」って怒られましたわ…笑

【勉強が楽しめない子どもたちに、学びを楽しく感じるきっかけを届ける】
これです。
これを、この仲間たちと、より大きく、より広く、より楽しくやりたい。
それが俺の今の目的です。ありがとうね。


2.初期メンは直接口説くべし

さて、何人かに自分の企画の説明をした後は、何をしよう。

多いのは、LINEのグループに企画をまとめて、携わってくれる人を全体から公募する形。
俺もよくやる。ラクやしライトやし。

しかーし。
企画の展開を大きく加速させるコツがあります。
それは、1~2人を直接口説いて、自分含め初期メンバー2~3名の状態を作ること。
この「直接口説く」っていうのがめちゃくちゃ大事。

心理学でよく聞く「同調現象」という言葉がある。
簡単に言うと、人は大衆の中にいると、思考や行動を流されてしまうということ。

特に、自らを集団の一部であると位置づけて、率先した行動を取りづらくなることを、俺は個人的に「背景化」と呼んでる。
授業で手を上げるのが億劫になったり、みんなが素通りする募金活動団の前には立ち止まりづらかったり。
「背景化」はこうしろうオリジナルワードやからテストで書かんといてよ。点数落とされるし、著作権侵害でお金貰いますよ。

背景化について。
昔、救命講習を簡単に受けたことがあるんだけど、突然倒れた人に応急処置を施す演習をした。
倒れた人を発見したら、周囲の安全を確認して、返事を確認して、周りの通行人に救急への電話とかのサポートを求めるんだけど…

この時のポイントとして、通行人全体に呼びかけるのではなく、「白いシャツのお兄さん」「青いバッグのお母さん」とか、個人を指す呼び方で呼びかけるのが重要らしい。

これも、背景化を打破するためのポイントだよね。
呼ばれた側は、それまで通行人という背景の一部という意識だった。自分が救急車を呼ばなくても誰かが呼ぶだろう…みたいな潜在意識が働く。
でも「白いシャツのお兄さん」と特定で指されることで、自我の意識が叩き起こされ、背景から脱却して行動を起こすことができる、という。

今回の「仲間を集める」という話でも、チームをノートで公募する方法には「背景化」が働きやすい。
仲間が集まらず、初速が落ちてしまうのはもったいない。
それより、ちょいと頑張って直接口説いてみよう。

それにやっぱり、直接企画に誘われたほうが嬉しいでしょうよ。そりゃ。
誰でもいいから彼女になって~、ってヤツより、絶対君と付き合いたい。って言いきってくれる人のが魅力的だよね。


3.目的を伝えたら、どーんと任せるべし

企画の始め方、最後は「仲間に任せる」。
これもまあ難しい。

これ、最初の「目的を共有する」がクリアできてる前提なのでね。
目的が共有できていないうちは、任せること以上に自分がしっかり舵を取ることのが重要。

仲間に任せることの最大の目的は、メンバーそれぞれにチームへの帰属意識を持ってもらうこと。それが、最強のチームには欠かせない。

アフリカの有名なことわざに、
『早く行きたければ、ひとりで行け。遠くまで行きたければ、みんなで行け。』
というのがあるらしい。イイ。まぢ深い。ふかみ東口。

個人的解釈だけど、ここで言う「みんな」とは、単にメンバーの人数が多いことではなくて、目的を共有している存在のことなんだろうな。
そういうメンバーが集まったチームは、支え合ったりぶつかったりしながら、長い道のりを進むことができる。
極端な話、リーダーが道半ばで死んで先頭が代わっても、初めからブレていない目的地を目指して旅を続けるんだろうね。

まだまだ青かった(今もやけど)アオしろうが率いた初期のLearnBoは、ほとんどすべて俺が決めて、俺が動かしてた。
組織の形成期にはトップダウンが適してるっていうこともあるから、あの時はあの時でよかったのかもしれない。拡大も、初速としては早かった。

そしてあるタイミングで、メンバーへの傾聴、信頼の表示が足りないことに気が付く。
これは大学生活でも3本の指に入るショックだったかも。
(ちなみにもう2本は、ヒッチハイクと、日本ヴィーガン協会会長とのスペックの差)

そこから「聴くこと」と「任せること」を意識するようになった。

そして今、言うまでもなくあの時より「遠くまで行けるチーム」になったと思う。さらに、ちゃんと速く行くこともできちゃう。

昔に比べて、皆のLearnBoへの帰属意識が格段に感じられるようになった。
なんか、前より皆の本音が聞けているような気がするし、未来やゆりのおかげでチーム全体のまとまりも感じられる。

チームを手伝っている、という意識では、まだ真に帰属意識が生まれているとは言えない。
自分の仕事、力を発揮できる場所を見つけて、初めて本当にチームにいたいと感じてくれるんだろう。
そんなメンバーが集うチームほど強いものは無いし、その形成はリーダーの責任だよね。
(ちなみに俺は当初そこまで手が回らず、最近はみくやゆりに頼ってます。これもまた、任せることを意識した良い結果でした。)


◆おわり

今回は、企画の始め方について書いてみたよ。

ポイントは
 ・まず目的を言葉にすべし
 ・初期メンは直接口説くべし
 ・目的を伝えたら、どーんと任せるべし

の三点でした。
参考にしてみてね~!

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