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いきなり難しいことをしようとしていないかい?(『論語』憲問篇)

今回取り上げるのは『論語』憲問篇からの言葉。

下学して上達す
(読み:カガクしてジョウタツす)

『論語』憲問篇

身近なところから学んで、次第により深い道理にまで達する、という意味。

孔子が自らの在り方について述べた言葉になります。

いきなり高度なことを学んだから深い教養が身についたのではなく、身近にある簡単なことから学びを進めていったからこそ、教養を深めることができたということですね。

あの孔子先生ですら、身近なところから学びを進めていったのです。

私もぜひ見習いたいなと思います。

というのも、私は何かを学ぼうとするとき、いきなり難しいところから挑戦しがちだからです。

  • イラスト描きたい ==> 「よーし、〇〇さんのような絵を描くぞ!」

  • 動画を作ろう ==> 「よーし、30分の動画を作るぞ!」

  • AIについて学ぼう ==> 「よーし、Webサービス作って公開するぞ!」

思い立ったときのモチベーションが高いせいか、自分への期待値も上がってしまうのです。

ですが、スキルを身につけるのは一朝一夕ではうまくいきません。

当然のように、最初は何が何だがよくわからないまま作業を進めることになります。

もちろん、自分がイメージするものは作れません。

すると、自分の中のイメージと現実とのギャップに苦しんでしまい、習慣化できずにやめてしまうのです。

自分でも良くないなぁ、とは思いつつ、なかなか負のループから逃れられませんでした。

ですが、先日読んだ以下の本がきっかけで、孔子先生の言葉を思い出すことができたのです。

下学して上達す
(読み:カガクしてジョウタツす)

『論語』憲問篇

何事もスモールステップが大事なのだということ。

いきなり高度なことを求めてもうまくいきません。

孔子先生のような教養溢れる人物でも、少しずつ学びを深めていったのです。

私のような一般人は、より丁寧に時間をかけて学びを進めていかなければなりません。

難しいことは少しずつ理解すれば良いのです。

学びの道は長いのですから。


中国古典が初めてという方には、分かりやすい現代語訳・原文・解説で楽しく読める「ビギナーズ・クラシックス」シリーズがおすすめです。


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