人生を豊かにする中国古典の名言42
【今日の名言】
周は古い歴史のある国ではあるが、その天命はまだまだ新しい、という意味。
「これあらたなり」と読むので、「ここから新しくしていくぞ!」というイメージですね。
日本でお馴染みの「維新」という言葉はここからきています。
小学館『日本国語大辞典』にも、「すべて改まり新しくなること」とありますので、現代でも同じ意味で使われていますね。
周というのは殷王朝の後に生まれた王朝です。
前1046年の牧野の戦いで殷を破って周王朝を開いたのですが、次第に力を失い、前771年に洛陽に遷都することになりました。
これをきっかけに春秋時代が始まります。
洛陽に遷都してからは東周と呼ばれますが、この東周は前256年に始皇帝の曽祖父にあたる昭襄王(しょうじょうおう)に滅ぼされるまで合わせて800年ほど存続しました。
とても歴史のある国ですよね。
後漢末の儒学者である鄭玄(じょうげん)によると、この詩は周王朝がまだ盛んだったころに歌われていたものと考えられています。
「歴史のある国だけど、むしろこれからますます盛んになるぞ!」という当時の人々の期待が感じられますね。
幕末の人々も似たような空気を感じていたのでしょうか?
「日本は古き良き国だけど、これから諸外国に負けずに発展していくぞ!」と熱意に溢れる人々を想像してしまいます。
なんだかロマンを感じますね。
語源を知ることで過去に想いを馳せることができるのも、漢字の良いところだと思います。
皆様も気になった漢字がありましたら、ぜひ一度、語源を調べてみてください。
きっと面白い発見があると思います。
今回の名言は以下の記事でも取り上げています。
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