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ラグビーは陣取りゲーム

という風にラグビー界ではよく言われています。
昔からある考え方だとは思うのですが、現在のラグビーを見ていても、ラグビーの簡単な説明はこの言葉に尽きるなあ...と感じます。

ラグビーの戦術を理解するにあたって一番とっかかりやすい部分だと思うので、今回は陣地の取り合いについて記事を書こうと思います。

現在のラグビーでは自陣のゴールラインに近いところでプレーすることを避けるチームがほとんどです。これは、感覚的にもわかるかと思いますが、ミスした時の失点のリスクが高いからです。

ですので、基本的に敵陣深くまでキックで入り、そこから攻撃を始めようという考え方がよく見られます。試合を見る際に、キックの本数や蹴った位置などを見てみると戦術について少し深い理解ができるのではないかなぁと思います。

ミスなく敵陣に入っていくために利用されがちなキックですが、どこに蹴ってもいいというわけでもありません。最初のうちは相手の選手にノーバウンドでキャッチされるものを悪いキックという風に考えていただいても構わないと思います。(例外としてハイパントというものがありますが)
ノーバウンドでキャッチされてしまうとプレッシャーをかける時間があまり確保できないため、カウンターをされてしまうリスクが高くなってしまいます。
そのため、相手がいない場所にキックを落とすということが求められてきます。

というように考えてみると、ボールにばかり注目するのではなく、ディフェンスしている側の後ろの選手に注目してみることが重要だということがわかると思います。

全体を俯瞰するように見るのは最初のうちは少し難しいかもしれませんが、そういった部分まで見られるようになれば、普通に試合を見るよりも少なくとも2倍は楽しんでラグビーを観戦することができると思います。また、チームの意図もだんだんと見えてくると思いますので、観戦の際は是非後ろ側の選手にも注目してみてください!


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