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戦術的ラグビー観戦入門

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「ルールは覚えたけど、やっぱりラグビーはよくわからない...」という方から指導者の方まで対象を幅広くラグビーの戦術について解説していきます!
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2020年4月の記事一覧

K.Oレシーブについてコラム書きました!

この記事を読む前に↑の記事を読んでみてください! 今回Rugby IQのnoteにコラムとしてキックオフレシーブについての話を書かせてもらいました(めちゃくちゃ古田さんと岸岡さんに直してもらいました笑) この記事の中で僕が一番主張したかったことは、自陣はチャンスだということです。 一般的に自陣ではエリアマネジメントを考えることが多いと思います。ただこれは若干ネガティブな思考からくるリスクマネジメントであるとも感じます。 もちろん、相手のラインアウトを奪える確率が高いなどの攻

「抜けたら外」の再考察

みなさんこんにちは。 今回は少しミクロな話をしていきたいと思います。 テーマはラグビー経験者なら誰でも一度は言われるであろう、 「抜けたら外!外にパスしろ!」 と言うこのセリフです。 本当に外に行くことが正解なのか?なぜ内側はダメなのか?と言う部分について考えていきます。 抜けたら外に行く理由タイトルにしておいてなんですが、この項目はサラーっといきます笑 ラインブレイクをした後にDFに来るのは相手のキック処理にあたっていたBK3とSH、バッキングアップのDFです。

キックオフレシーブの教科書

<記事のポイント> ◎キックオフを取った後は、BDの位置によっては大きくゲインするチャンスがある。 ◎キックオフレシーブでアタックをするかキックを蹴るかは、「アタックが成功する確率」と「アタックをするリスク」/「キックを蹴るメリット」を天秤にかけて判断する。 ◎どのようなキックを蹴るかは、「ボール再獲得のシナリオと期待値」によって判断する。 近年、キックオフレシーブからすぐにキックを選択するチームがとても多く感じます。しかし、構造的に考えてみるとキックオフレシーブからボール

スクラム論

先日こちらの記事を書いてみたところ、思いの外反響がありとても驚きました。 それほどにFWに関する情報が世間には不足しているのかなと感じ、Twitterで改めて確認してみたところそのような傾向がありそうでしたので、今回はスクラムについてガシガシ書いていきたいと思います。 この記事を通して伝えたいメッセージ僕は毎回記事のまとめが微妙になりがちなので、先に明確にしておきたいと思います。 ・スクラムは体重の勝負では無い ・FW目線のアウトプットが増えてほしい この二

BKもFWのプレーを学ぶべき

久しぶりの投稿になります。 今回はFWのプレー(主にラインアウトとスクラム)について簡単に解説しながら、BKもこれらのプレーについて学ぶべきだと思う理由を述べたいと思います。 セットプレーを理解する意義ラグビーは他の競技と違い、スクラムやラインアウトという、ボールを争奪することのできる、セットプレーというものを持っています。 これはラグビーと他のスポーツの大きな違いではないでしょうか? 反則を犯した側にもボールを取り返すチャンスがあるのです。 このラグビーの大きな特徴