結果としての臨床心理療法士
今回は自分のプロフィールを書かせてもらおうかと思います。
どうも、僕はこういう自分語りというのですか、そういうの苦手な傾向があるんですが、いい機会だと思い、書いていきます。
元々、心理学には興味はあったんです。
なぜなんだろう、
なんでこの人はこんなことするんだろう?とか、
勝手に考えるの、けっこう好きでしたね。
知りたいという思いが強かったと思います。
そんな当時の僕にある出来事が訪れます。
当時の知り合いからけっこう重い相談を受けたんです。
内容は省かせてもらいます。ここはご配慮頂ければ幸いです。
どう答えたか、覚えていませんが、
自分の答えに納得できていなかったんでしょうね。
そこから、心理学の専門書を買いあさる日々が始まりました。
一冊五千円ぐらいする本とかも躊躇することなく・・・。
・・・すいません、嘘です。
躊躇しましたが、気に入ったら買っていました。
当時は時間に余裕もあり、本を読みこむ時間もありました。
ですが、理解できること、理解できない事もまた、ハッキリしましたね。
・ロジック(理性面)⇒思考
・エモーション(感情面)⇒感情
ロジックを主に扱う認知行動療法の分野はなんとなく理解できたのですが、
エモーションを主に扱うゲシュタルト療法とか交流分析とかチンプンカンプンでしたね。
分かる分野の書籍は増え、分からない分野の書籍は全く増えず。
ですが、なんとなくですが、分かった気でいたんですよね。
ホント、甘ちゃんでした・・・。
ある時、仕事で人材の採用、人材の管理等、
任される立場になったんです。
よし、周りの同じ立場の人達は苦労しているけど、
僕は心理学を上手く活用しよう、
全くとはいいませんが、活かしきれませんでした・・・。
どうして伝わらないんだろう、
そんなことしても、無意味なのに、等々、
そんな思いばかり募る一方でしたね。
心理学は間違いではない、という強い思いを抱きつつ・・・。
でも、ある時、ふっと、
あ、こりゃアカン、多分自力じゃ無理だ・・・。
と、思い至ったんです。
なんとか学べる方法ないかと日々過ごしていた時、新聞に小さい広告記事見つけたんですよね。
1.転機
カウンセラー学院 生徒募集
社会人でも学べます。週末のクラスもあり
(すいません、詳しい内容わすれましたので、少々脚色しています)
仕事を続けながら、週末だけ学んでカウンセラーの資格を得られる。
僕の得たい物がそこにあったんです。
ですが、授業料がまた、とんでもない・・・。
細かい数字忘れましたが、100万ぐらいかかると・・・。
あと、週末だけとはいえ、半日授業で潰れます。
それを一年間って・・・。
仕事続けながら、ホント出来るのか・・・。
いやいや、と流石に躊躇し、その時の年度は締め切られました。
結論として、この迷い、正解だったんです。
授業のカリキュラム上、半年ごとのクラス編成なんですが、
半年の時間が僕のモチベーション、めちゃくちゃ上げたんです。
続けるシミレーションも、授業料もクリアし、次の募集に備えました。
募集広告が出てすぐ、週末に予約し、現役カウンセラーの先生とお話しさせてもらい、すぐ入学の手続きを取りました。
2.入学
僕は基本、自分から前に出ないタイプなんです。
ですが、今回は全く違いました。
自分から積極的に前に出て、少しでも吸収しようと心掛けました。
他の人がどう思おうが気にしません。
むしろ、気になりません。
自分がしたいことを、自分のしたいようにしました。
ワークショップも自分から進んで参加しました。
海外からの先生方を招いたワークショップは4~5万掛かりました。
おまけに丸二日、週末は完全に潰れます。
ですが、積極的に受けました。
日本の先生方のワークショップはお値打ちでしたね。
もちろん、時間が合えば、積極的に受けました。
3.カウンセリングの基本、来談者中心療法
学院がもっとも時間を使い、教えてくれる療法です。
僕が自力ではムリだと思い知った療法の一つです。
実は、この来談者中心療法こそカウンセリングの基本なんです。
そりゃ基本をおざなりにしてればダメですよね。
ここは、とんでもなく、苦労しました。
ホント、自力、独学では絶対ムリです。
すっごく苦労しましたが、身に着くと
自然と使えるようになります。
考え方も、自然と変わります。
創始者のカール・ロジャーズ。
カウンセリングの神様と言われている人です。
カウンセリングの神様の教えはやはりすごい。
この一言につきますね。
4.まずは臨床心理カウンセラー
そんなこんなで一年が経ち、資格を頂きました。
資格は臨床心理カウンセラーです。
ですが、他人にカウンセリングを提供できるレベルではなく、あくまでも個人の問題解決程度のスキルだったと思います。
さらに上の資格を得るために、半年学ぶかどうかの選択肢が学院側から提示されました。
半年で、約50万。
僕は迷いなく、次のステップを選びました。
いやいや、これがまた、大変でした。
5.実技
僕は間違いなく、断言できますが、カウンセリングを受けるという事は一生なかったと思います。
ですが、学院では資格をうける試験として、
通常の試験と、
30分のカウンセリングの実技試験があります。
ビデオに撮って、それを評価する。
その実技に備え、生徒たちが持ち回りして、カウンセラー役をやったり、クライエント役をやったり、するんです。
30分、話しきくだけでしょ、簡単じゃん、
そう思っていましたが、実際やると全く別物です。
カウンセリングとして成り立たないんです。
ホント、大変でしたよ。
どれだけ時間使ったことか。
何十時間と、練習を重ねましたね。
もちろん、気を付けるポイントはありますが、
それが実際出来るかどうかは別物です。
お互いに交代し、カウンセリングの実技練習をするんです。
最低1時間、もちろん、その後も通常の授業もあります。
僕が最初に書いたゲシュタルト療法は、ここで初めて学ぶことが出来ました。
あ、こりゃやっぱ自力じゃ無理だった、
改めて思い知りましたね。
身に着けるの、ホントたいへんでした。
ですが、面白いことに、そんな大変だったゲシュタルト療法が、
いまでは僕が提供する療法の一手を担ってくれています。
もちろん、交流分析も、です。
何事も意味がある、
苦手だと思っていたことも、実は違っている、
僕のあらたな考え方を広げてくれた、いい体験でした。
もちろん、逆の意味もあります。
得意だと思っていたことも、実は違っている、
ほんと、思考って怖いですよね。
僕は自分自身、ロジックな人間だと思っていたんですが、
エモーションな人間だったようです。
それを補うように、自分に無理強いをしていたようです。
弱点を隠す、ですね。
でも、あ、なるほどね、と自然に受け入れられました。
素直が一番、ですね。
6.そして、開業
半年が経ち、無事試験も合格。
臨床心理療法士という資格をもらいました。
さて、これからどうするか、
もし、開業するとしても、考えてたことはあります。
週末カウンセラーとして活動しよう、と。
・・・ビビりと言わないでください。
流石に、一本はどうなの、と元々僕は思っていたんですよね。
今の仕事を辞めてまでとは、到底、そこまで思えなかったんですよ。
一年半、週末も学ぶ事が継続できたんです。
なら、その時間をカウンセリング業務に当てれるよね、と。
先生方とも色々話をして、そして選んだ方法が、
自宅兼カウンセリングルームです。
レンタルオフィスとか、喫茶店とか、カラオケルーム等々、
同期の人達も色々考えていましたね。
ですが、固定電話って、その当時、けっこう安心感を得られるって話しも聞いたんです。
あ、確かに、
なら、移動する場所はアカンな、と思い至り、
自宅兼しかないか、と。
正直、怖くないかと言えば、当時は怖かったですね。
自分の家を公開するわけですから。
でも、開業してる人達も場所知らせているやん、
何が違う?と言われ、
あ、そりゃ、そうやん、おなじやん。
と、簡単に篭絡されちゃいました。
そこからは早かったですね。
パソコンの知識全くないのに自分で苦労しながらHP作り、
部屋も整え、名刺もつくり、いざ開業。
ビックリしたことは、すぐに問合せあった事、ですね。
残念ながら、時間が折り合わず、カウンセリングを受けてもらう事、できませんでしたが・・・。
当時はまだ、形に拘っていたんですよね。
それから試行錯誤を繰り返し、色々変えれるところは変え、
変えれないとこは変えない、と線引きをハッキリしましたね。
とはいえ、ほぼ、変更するようにしています。
最初はお断りさせてもらっていた平日カウンセリングも、予約さえしてもらえば平日も20時からOKと。
駅から近いので、基本電車で、というのも、
別に駐車場を借り、車もOKと。
メールカウンセリングも、電話カウンセリングも、OKと。
他にも色々見直す点を見直し、現在に至っている、ですね。
7.結論
あの時、カウンセラー学院の広告を見なければ、
今の僕はありません。
カウンセラーとして人に関わる業務はとても大変です。
カウンセリングって楽だと思いますか?
全く違います。
真剣に受けるなら、正直これほど辛い体験ないでしょ、と個人的には思います。
自分自身の嫌な部分と、正面から向き合うんですから。
とてつもなく、疲れますよ。
ですから、途中でカウンセリング中断してしまう人、多いんです。
これはあくまでも僕の個人的考え方ですが、
それもまた、クライエントさんの出した答えだなと、そのまま受け止めます。
例え、続けて欲しいなと思っても、そこは強要しません。
ですが、
そこを乗り切った時、
あ、もう大丈夫と、
僕もクライエントさんも同時に思う瞬間があるんです。
その瞬間を味わっちゃうと、カウンセラーは辞められなくなっちゃいますね。
今もまだ、色々学び、新たな療法を取り込みながら、
自分に落とし込み、そして、それを新たに提供するよう、日々、勉強しています。
ぼくは、死ぬまで、カウンセラーですね。
それを、自然に思えます。
そんな、free mental place 航 をよろしくお願いします。
長くなっちゃいましたが、ここまで読んでもらい、本当にありがとうございました。
それでは、また。