2022/11/29　睡眠

いつからか、ここ1.2年くらいだと思うが古本をめっきり買わなくなった。
よほど欲しい本があれば新品で購入するが、以前のようにブックオフなどで大量に本を買うということがなくなった。
図書館のせいもあるが、一番はkindleのせいだろう。

だいたい月に一度、無料で読める本が入れ替わるので読みたい本は尽きない。
そして、優先順位の高い新品で購入した本がたまに現れるので古本まで手が回らない。
また、本棚にはまだ読んでいない本が数十冊はあるので消化せずに買うのはどうかと思い足が遠のいた。

しかし最近、散歩中に古本屋に立ち寄った。
数年前に一度訪れたことはあったが、あまりに堅苦しい雰囲気がしてそれ以来行くことはなかった。
明朝の散歩であり、開いているお店も少なかった。そもそも無目的の散歩なのでどこかに立ち寄るつもりはなかったが、せっかくならと入店を決めた。

古本屋らしい古本屋で、店外の本棚には溢れんばかりの本がひしめき合っており、胸のあたりまで堆く積まれた本は見事なバランスを保っていた。

店内に入る勇気はなかったので外の本棚を物色していたが、颯爽と店内へ押し入った女性のあとに続いた。
改築したとは聞いていたが、想像以上に綺麗になっていた。
以前の店内はほとんど朧にしか覚えていないが、いかにも古めかしかったのを覚えている。
店内は思ったよりも整然としており、四方を囲う本棚は秘密基地のような様相に見えた。

時間がなかったわけではないが、本格的に物色すると止まらなくなったと思ったので店外の本棚にあった3冊を購入することにした。
読みたいと思っていた本が１冊と面白そうな本が２冊で計３００円。
とてもいい買い物である。
また近いうちに行こうと思う。
久々に物色する楽しみを思い出した。

さて、ここ最近は快適な睡眠ライフを送っていた。
基本的に七時間半寝れば心身ともに良好であり、休みの日でもせいぜい八時間も寝れば充分である。
24時には豆電球にして30分ほど紙の本を読む、それから難い話を延々としているYouTubeを流す。
これが入眠の基本ルーティンである。

しかし、毎日うまくいくとは限らない。
夜更かしをして時間がズレることもあれば、読書が楽しくて延びることもある。また、目を瞑ってYouTubeを聴いていても、どうも眠れる気配がなくてスマホをいじることもある。せめて電子書籍を読むくらいに留めるか寝れないことには変わりない。
だからお酒を飲んで寝ることもあれば、睡眠薬を飲むこともある。

先日、久方ぶりに入眠に苦労した。
24：30からいつものルーティンを開始したが、どうにも身体の収まりが悪く寝付けない。
仕方なく25：30には薬を飲んだ。
薬を飲んでも寝れないことはそうない。だから安心していたのだが気づいたら26：30を過ぎていた。
もちろん次の日は仕事である。
この時間になると眠れない不安や焦りよりも怒りのほうが強かった。
もう少し冷静になれたらそんな日もあるかとか考えられたのだが眠れないことに対する怒りが全てを支配していた。
やけくそになり、薬をもう一錠飲む。（あとから調べたが1日2錠までは許容範囲内であった）
しかし、寝れない。怒りで興奮状態にあり薬でどうこうできるレベルではなかった。

寝れないと余計にイライラして煙草を吸いたくなる。
最近は本数を減らしていたが、ここまでくると自棄で本数など気にならなくなる。
まだまだ空は暗かったが、これから起こる朝の気配をじんわりと感じながら一服をする。
もう怒りはなかった。
幅はあれ、３時間近くイライラしていたのだ。そりゃ収まりもするだろう。

4時を過ぎていた。もうここまでくると寝ても寝なくても一緒だという気持ちになる。
スマホを手放し、静寂な部屋でひとり目を瞑る。
頭は働いてないため妄想めいた考え事は浮かんでは消え、気づいたら何も考えられなくなる。
そうなると途端に眠れる。

快調とは言えないが、それでも思ったよりは元気だった。
毎日、快適な睡眠を送っていたのだ、たまに寝不足でも貯金のおかげで何とかなるのだろう。
結局その日は睡眠不足を感じることなく働けた。
パフォーマンスはどうだったかわからないが自覚するほど低くはなかった。

得意なこと：睡眠（寝続けること）
苦手なこと：睡眠（入眠）
好きなこと：睡眠（惰眠を貪ること）
嫌いなこと：睡眠（寝なければいけないこと）

生きてる限り睡眠に悩まされ続ける人生です。