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僕。 ~猫という名の選択~

綺麗なとても綺麗な 満月の3日後の夜
僕はいま猫になった
待つことしかできなくなった
飼い主が探しにきてくれる日まで


いま僕は 僕。という自分を見つめている
猫と存在は 僕には単に動物ではなく
とても可愛い 愛くるしい家族でもなく
見つめてるだけで なぜか癒される存在でもなく
紛れもなく 僕。である

なにもかも一瞬にしてなくなり
その中でなにを求めるのか?
求めるのが正解なのか?
それとも生み出すのことが大事なのか?
本当に迎えに来てくれるのを待つだけなのか?
それとも待つという容だけで 実際には求めて旅立つのか…

相手を想いすぎて迷路に紛れ込むのか
実際は物凄く冷静で
迷路に紛れ込んだふりをしているだけなのか?

僕はいままで生きてきて
こんなに愛おしく
同じような匂いや 感覚 視覚
お互いがお互いの事を感じながら
無理に近づくこともなく
見つめあってる感覚 見守っている感覚が
言葉でなく 空気で感じるような
表現しづらいが 味わったことがはじめてである

はじめは彼女に向けて LOVE LETTERが綴れればと
ただ 手紙を書くだけでなく
なにか 僕が彼女から貰った
屈折になれない優しさだったり
物凄くそっと包み込んでくれる空気だったり
傍にいるだけで 眠りにつけれるような癒される感触や
日々の日常の中で大変だなと感じることがあっても
同じ空間でほんの少し呼吸をするだけで
彼女の静かな呼吸や じわりと熱い鼓動を感じることで
一瞬にして 外で受けた嫌な感情が浄化され
身体の中心から温もりが溢れ出る感覚
そういうものを感じているとことを残せればと
どこかで思っていた

彼女に口では伝えられない感触を
少しでも表現できたら
本当の僕の気持ちを見つけてもらえたら
そう思っていた自分がいた

でも こうやって少しずつ
(子供じみた表現で本当に申し訳ないが…)
自分をみつめる作業を行っていくうちに
探してもらいたいとはどこが違うということが解った

本当は素直に受け止めることを拒む
屈折した陰キャラが寝転ぶように潜む
本当の僕を開放したかったんだ


はじめて外に解放を試みた僕は
ほんの少しだが 新しいワクワクで満たされいる
そう いま 僕の電池は満たされている

彼女が探しにくるのを待つ必要性がなくなった

でも僕。は猫。

また 気まぐれにここに戻ってもきたいと思う

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また戻ってきたときは
ほんの少しお付き合いいただけたら嬉しいです
スキ!を本当にありがとうございました
感謝です



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