はじめての転職シリーズ:入社直後の「わからない」とは何がわからないのか。

はじめての転職をした。入社した直後、はじめは何もわからなくて、それこそ何がわからないかもわからなかった。入社して3週間たった今、何がわからなかったのかがわかってきた。私が経験した「わからない」とは何だったのか、振り返って書き留めておきたい。

入社1週目
入社してすぐ直面するのは、慣れないシステムやアプリの数々である。そしてそれらのセットアップ、アカウント取得など。コミュニケーションのためのアプリが用途によって2~3種類、オンライン会議やスケジュール管理も慣れないものを使わなければならない。それに加え、経費精算、工数管理、議事録管理、データ管理、OKR設定、その他にもたくさんのアプリを使う。しかも、それらのアプリのそれぞれにローカルルールがあったりする。それらのローカルルールに注意を払いつつ、アプリを使ってさまざまな処理を進めなくてはいけない。
同時に行うのがイントラや組織の情報をインプットすること。イントラに何が書いてあるか、困ったときはどこを参照すればよいか、会議体はどのようなものがあるか、などを手探りでおぼえていく。
私の場合は初めの1週間、上記のことで一杯いっぱいだった。私の脳にとっては新しい情報の入力が多すぎたようだ。プロジェクトが始まってもいないのに週末はぐったりしていて、やや思考が停止していた感じがする。

入社2週目
脳は引き続きビジーな感じだが、早く周りの人の顔と名前を覚えたいところだ。周りの人たちがどんな人かを知ることは、心理的安全性の面からも非常に大切だ。周りの人たちがどんな風かわからないから、Slackの返信ひとつとってもどういうテンションで書けばよいのかわからず、余計な時間がかかってしまう。あらゆるコミュニケーションが探り探りな感じで非常に精神力を消耗する。顔と名前とおおまかなキャラクターをつかむことができると、随分と楽になれる。オンラインで誰かと会話できるチャンスは積極的に活用し、少しずつ知っている人を増やしていった。幸いにも周りの人たちは皆優しく親切だったこともあり、一人、また一人と知るごとに精神的に楽になっていった。

入社3週目
私の場合は3週目くらいから徐々にプロジェクトに関わっていった。仕事がなかった初めの2週間は微妙に感じていたが、今思えば「慣れる」ことも大切な仕事の一部なので、気持ちに余裕ができた頃にプロジェクトが始まってちょうど良かったと思う。このフェーズでは、仕事の進め方、組織や職種の役割、クライアントとの関わり方、ポリシーやカルチャーといった事を体感していく。まだ始まったばかりで今知っていることは氷山の1角でしかないだろうが、まだ知らないことがたくさんあると思うと、この先が楽しみだ。入社1週目と比べれば精神的にだいぶ楽になって、仕事への意欲も適度に保てている。

1~3週目までのまとめ
ここまでを振り返ってみると、たいていのことは「知る」「理解する」「覚える」ことによって解決できていることに気づく。ただその量が多く、一度に処理しきれないだけなのだ。一通り処理してしまえば、その後はもう少し長いスパンでカルチャーや仕事を理解するフェーズに入るのだろう。そこでどんな発見があるか、自分がどういう風に変わっていくのか、これから楽しみである。

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