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リモート入社して3ヶ月、note株式会社の人事としてやったこと

7月半ばにnote株式会社に入社し、人事としての仕事がスタート。
「入社1ヶ月後に振り返りnoteを書く」なんて宣言していたのに、気がつけば3ヶ月経過しているではないか。
ありきたりな表現だけど、時が経つのは本当にあっという間。

▼ちなみに、入社時エントリーはこちら

ということでようやく、はじめてのリモート下における転職についての率直な想いや、人事としてやってきたことなど振り返ってみたい。(あくまで個人の記録として)

史上初の、リモート転職

わたし自身、人が大好きで、だからこそ対面でのコミュニケーションを大事にしてきたし、顔を合わせて、目と目を合わせてあーだこーだ議論したり、物事を進めていくのが向いているタイプ。

しかも、人事って会社の成長のためにいるし、その会社の成長のためには社員や経営メンバーと向き合うことがいかに大事か、をこれまでの人事経験の中で学んできた。

だけど、今回は一筋縄ではいかない。

社員のみんなと会って雑談できないじゃん!
社長や経営メンバーと飲みに行ってどんな会社をつくりたいとか熱く語れないじゃん!
リーダーのみんなと今チームで起きてることとか困ってることとか気軽に話せないじゃん!

これまで当たり前にやっていたことが出来ないし、決まったタスクを遂行するのがわたしのミッションではないため、リモート下の中でできることをとにかくまずはやってみた。

3ヶ月でやってみたこと

すべてを書ききれないけれど、とりあえず羅列してみる。

社員全員との1on1
まずは、どんな人がどんな想いでnoteで働いているのか、
それぞれどんなことをしているのか、
会社に対してどんなことを期待しているのかなどを聞いて、
みんなの人となりを知ったり、これから人事として何をすべきかを考えた。
ZOOMでの1on1はドキドキしたけれど、何よりたくさんの社員と話せたのは純粋に楽しかったし、この1on1がきっかけでご飯に行けたりと、リモート環境の中でも関係性をつくることができたのは本当によかった。

代表加藤との1on1
加藤との1on1を通じて、プロダクトや組織の目指すべき理想像のすり合わせを何度も行った。ここがズレてしまうと、この先やることなすことすべてがズレてしまう。
加藤だけでなく他の役員とも1on1を行い、noteのミッション達成のためにどんな組織にしていくべきか、そのための課題や取り組んでいくべきことを言語化した。

7Sでの課題整理、要因の深堀
上記の社員や経営メンバーとの1on1を通じて、
目指すべき理想の状態、それに向けた課題や論点、その課題の要因を徹底して深堀した。
さらに、その要因同士を結びつけ整理した。

これはまさにヤフー時代に役職者向けに行っていた研修でも伝えていた、
組織課題を7Sのフレームワークで洗い出し、システム思考をもとに結びつけ、深堀していく手法。

遠目で見るとこんな感じ。
ちなみにこれは課題が多く出ているから悪い状態だというわけではなく、先を見据えた仮説を含めて課題となり得ることも出し切って、先手で考えていくのが大事になってくる。

人事合宿での課題および施策の優先度整理
これをもとに、他の人事メンバーとすり合わせ、施策の案出しや優先順位の整理を行った。
毎週、人事と労務メンバーと経営メンバーにて人事制度や組織について議論するPJのMTGを行っており、そのPMを担うことになったのだが、
その場でも整理した中身を説明し、内容をすり合わせた。

繰り返しになるが、こういった前提となりうるGOALや課題、そしてその要因について関係者間で認識を合わせることは大事だ。多少時間がかかっても、ここをやらずに施策ばかりに走ってしまうと「一見面白そうなことをやってる会社」、「流行りの制度を取り入れてる会社」としては目立つかもしれないが、「何のためにやっているか」の軸がブレてしまうことがほとんどだ。(もちろん目立つことが目的であれば別だ)

ここから先は、上記の整理をしたうえでの具体的なアクションをいくつか記したいと思う。

MVV浸透PJ
noteでは、新入社員が「入社してみて、想像以上にMVVを大切にし、MVVに沿った行動をしていた」と口を揃えて語るほど、
「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする。」というミッションのため、バリューに基づいて行動している。

社員ひとりひとりがバリューに基づいて行動することで、上司やまわりからの具体的な指示を必要とせず、人数が増えてもオープンでフラットな自律組織の実現を目指しているのだ。

そのため、わたしの入社前からMVVに関する社内外の発信や、理解を深めるワークなど様々な取り組みが実施されてきたが、広報、デザイナー、人事など各所でMVV浸透について検討を進めていたため、PJ化して一緒に検討していくことにした。ここでの内容はまた改めて。

新制度導入
ひとりひとりがバリューをもっと自分ゴト化し成長につなげるべく、「メンバーフィードバック」という制度を導入した。世で言う360度評価のようなものだが、違う点としては「評価とは切り離し、あくまで個人の成長のために行う」、「そのため点数化はしない」というところだ。

今回、新しい制度を導入するにあたりすごく良かったのが、「完璧な会社や制度はない」という前提のもと、みんなが意見をたくさんぶつけてくれること。「正解」が人によって変わり、全員にとって満足のいく制度をつくるのが難しいなかで、たくさんフィードバックをもらえて、そこから議論が広がる。その方が、より本質に近いものをつくることができる気がする。

人事マスタシステム選定、導入
ベンチャーやスタートアップあるあるとして、いろんなところにいろんな情報が点在している。権限ごとにいくつものスプレッドシートが存在する。こういった現象を改善すべく、10社以上ものシステムをリサーチのうえ、人事マスタとなるシステムの選定と導入を決定した。
現在、12月の社内リリースに向けて絶賛準備中。業務効率化だけでなく、noteで働くみんなが組織など人事系の情報をタイムリーにキャッチできるよう、実際の運用や浸透をがんばりたい。

今後に向けて

入社3ヶ月の区切りとしていろいろと振り返ってみたが、自分自身がnoteに貢献できているか?でいうとまだまだだ。

ただひとつ言えるのは、上に書いたようなことをはじめ、自身で考えチャレンジできる環境がnoteにはあるということ。そして、それを応援してサポートくれたり、よりよいものにすべくフィードバックしてくれたり、一緒に考えてくれる仲間がいる。なんて心強いんだ!

あっという間の3ヶ月だったけれど、これからもそんな仲間に甘えながら、最高の会社をつくっていきたい。

(そして、基本的に何に関しても3日坊主のわたしだが、これからはもっと発信していこうと思う。)

P.S. noteはいっしょに働くなかまを大募集中!!

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