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人は美に惹かれずにいられないが、美のため命を捨てられるだろうか。それはもう、狂気なのかもしれない。

美男美女、草木や水や空、野生動物など、身の回りにある美しいものに私達は惹かれずにはいられない。一目で恋に落ち、足下にひれ伏す事さえある。だからといって、美しいもののために、命を賭けられるだろうか、捨てられるだろうか。
美しい肉体に高潔な魂が宿っているとは限らない。その逆もまたある。そして、美醜を引き分けてしまう時点で、私達は卑しく醜い人間には違いない。

美に命をかけるのは、正しい事なのか。愛よりも命よりも美が勝るのか。美しい自然を守るのと、美女を守る心理に違いはあるのか。
醜いとは、なにを指すのか。

ただひたすら美を追い求める時、人の心は狂ってはいるのではないか。
絵描きの心も、やはりどこか狂っているのではないか。


ここまで読んでくれてありがとう。