江東社会的養育を考える会 コラム
235人知っていますか

235人知っていますか

江東社会的養育を考える会 コラム

江東区で親と一緒に暮らしていない子どもの状況はどうなっているでしょうか。

2015年の国勢調査報告「親との非同居児童数 」から13歳を例にとると、全体で3600人の中で、両親と同居:3000人、一人親と同居:630人、非同居の子ども:15人となっています。親と一緒に暮らしていない子どもは15人で、社会の中ではごく少数で、目立たない存在であることは無理のないことです。しかし、ごく少数ではありますが、この子どもたちのことを忘れないで欲しいと思います。

親との同居非同居グラフ

児童福祉法の対象となる0歳~18歳までの合計は76千人、同居していない子どもは235人です。江東区は子どもの人口が増えている珍しい自治体であること、子どもの施設の入退所も変動があるので、大枠の数値でみてください。また、24歳の非同居数は、年齢別数から同居数を差し引いて筆者が逆算しています。

同居非同居データ

さて、この235人の子供たちは、どこで暮らしているのでしょうか。まず頭に浮かぶのは乳児院、児童養護施設、里親などです。関係機関での調査によると、おおよそ130名程度で推移しているようです。障害児入所施設のウエイトも相当数あり、手元に根拠資料がありませんが、残りの大半と考えられます。

その他に国勢調査の10月1日の時点で、何らかの理由により祖父母などの親族の家で暮らしているとか、長期の入院とか留学中など少数ながら考えられます。両親が死亡している場合は、子どもを引き取った人の世帯に加わりますので、この表からは読み取れません。「扶養控除ありの世帯」を下敷きにすると、背景が分かり易いかも知れません。

 参考:
統計を読み進めると、19歳以後はこの数値の割合が大きく変わってきます。歳を追うごとに子どもは親から独立していきますので、未成年の時の考え方をベースにはできません。24歳を例にとると全体数が5100人で、親と同居している若者は2100人で、約6割強が別世帯として独立しています。もちろん、この世代は他所から仕事の関係で転入してきますので、非同居の比率を上げています。

青葉紘宇

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社会的養護とは、親と暮らせない子どもに生活の場を保証する分野を指します。普通の生活の中では出会うことの少ない世界です。虐待によって親と一緒に暮せない場合や、経済的理由や家庭トラブルの事情で一緒の暮らしができないなど様々な背景を抱えている子どもが対象となります。