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手相鑑定 碌々堂へようこそ

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とある手相鑑定士の不思議なお話。 新月の夜に現れる彼の正体とは? シリーズものです。 どうぞご覧ください。
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手相鑑定 碌々堂へようこそ⑥

手相鑑定 碌々堂へようこそ⑥

第6話 ステージにいるのは神様?それとも魔物?

今宵は満月。
夜の空をひときわ明るくしている。

ろくは駅前にいた。
ホットコーヒーを手に持ち
愛猫のミャーと
長髪の男と一緒に
あるストリートミュージシャンの
パフォーマンスを
温かく見守っていた。

あれは、
一年前のことか。

ろくが鑑定を終え
ふらりと駅前を
歩いていると
力強いギターの音と
繊細な歌声が聞こえてきた。

そこではストリート

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手相鑑定 碌々堂へようこそ。⑤

手相鑑定 碌々堂へようこそ。⑤

第5話 飛ぶ鳥跡を濁さず。
そう思っているのは飛び立つ鳥だけ。

グーッと大きなお腹の音。
ろくはその日
朝から何も食べていなかった。

師匠の時から
頼まれている
ある企業のコンサルティング鑑定で
朝から忙しく 
食事の時間を逃していた。

店による前に
パン屋であんぱんを
買ったのだが
これが粒あん。
ろくはこし餡が好きなので
腹は減っているが
うーん。と
食べるのを躊躇っていた。

しかし、

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手相鑑定 碌碌堂へようこそ④

手相鑑定 碌碌堂へようこそ④

第4話 冷たい手の女には仏眼相。

人は死んだらどうなるのか?
魂になって
あの世へ行くのか?
天国か地獄か。
はたまた、
この世に残って
浮遊するのか。。。

それは、
死んでからのお楽しみ。
そう受け取ると
死は苦しく辛いことばかりではなく
楽しみにも思えてくる。

なにせ、
世知辛い世の中。
あの世の方が
幾分、ましか?
不思議とそんなことを
考えてしまいます。

さて、今宵も月は
満ち欠け

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手相鑑定 碌々堂へようこそ③

手相鑑定 碌々堂へようこそ③

第3話 にくまんあげまんホクホクあったかい。

恋は下に心がつくから下心。
見返りを求めるものです。

さて、今夜は新月。
今宵のお客様は、、、

風がだいぶん、冷たさを増し
夏が終わったと思ったら
秋をすっ飛ばして
もう、冬が顔を覗かせてる。

寒くなると
温もりを求めるものです。

お鍋に おでん
それを 熱燗で
きゅっと追いかける。

寒いのは寒いので
楽しみがあるものですね。

ろくがホク

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手相鑑定 碌々堂へようこそ①

手相鑑定 碌々堂へようこそ①

第一話 いらっしゃい。碌々堂へようこそ。

新月の夜
大通りを一本入った小道に
ゆらゆらと光る明かりが灯る。
光に誘われて近づいてみると
そこには 手相鑑定 碌々堂 と
書かれた立て看板があった。
行燈がともり
和服姿が似合う
やさ男が座っていた。
男の名前は”ろく”と言った。

しばらくすると
汗ばむ季節には
似合わない
長袖のシャツを着た
女性が節目がちで
ろくのところへやってきた。

「あの

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手相鑑定 碌々堂へようこそ②

手相鑑定 碌々堂へようこそ②

第二話 人生を始めるために必要な三種の神器

人生を幸せにするために必要なもの。
お金?
愛情?
夢?
あなたにとって必要なものは何ですか?

新月の夜、
いつもの場所で
ろくがタバコをふかしながら
客を待っていると

小道に黒塗りの高級車が
無理やり入ってきた。

愛猫のミャーが
びっくりして
さっと建物の影に隠れた。

ガチャっと
運転席が開き
大柄のスーツの男がおりてきた。
年の頃は 40後

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