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新人クリエイターの「パートナーや家族が応援してくれない問題」に、私はこう立ち向かった

【はじめに 新人クリエイターの皆さんが抱える問題への対処法をマガジン化しています!】

新人クリエイターの皆さんは日々、創作のために多くを学び、知識を身に付けようと努力していらっしゃると思います。
ですが、クリエイターとして”一本立ち”するまでの道のりには、創作スキルの向上だけでは対応しきれない問題も色々と起きるはずです
特に以下の問題には、多くの新人クリエイターが悩んでいると思います。
1『お金を払ってもらえない問題
2『クライアントとの接し方問題
3『バイトをするかどうか問題
4『パートナーや家族が応援してくれない問題』
5『モチベーション低下問題

いずれも適切に対処しなれば、クリエイターとしての道をあきらめることに繋がりかねません。
そこで、現役脚本家である私が、これらの問題にどう立ち向い、乗り越えてきたかをご紹介したいと考え、
クリエイターとして”一本立ち”したいあなたへ
というマガジンを作成することにしました。

どの問題も、ちょっとしたコツを知っているだけで、解決への道がグッと近づきます!
私の実体験に基づくノウハウですので、きっと役立てていただけるはずです!

今回取り上げるのは、
4『パートナーや家族が応援してくれない問題』です。
あなたがクリエイターを目指そうと決意した時、彼氏、彼女やご家族は応援してくれましたか?
当初は応援してくれていたはずが、いつの間にか態度が変わってきていませんか?
「反対を押し切って、今の道を志した」という皆さんも、「徐々に、パートナーや家族が応援してくれなくなってきた」という皆さんも、身近な方との関係を良好に保ち、創作活動に専念するために、ぜひ【ステップ1】~【ステップ3】を実践してみてくださいね!

※1『お金を払ってもらえない問題』、2『クライアントとの接し方問題』、3『バイトをするかどうか問題』、5『モチベーション低下問題』に関しても、別途投稿済みです。ぜひマガジンの方からお読みになってみてください。

【ステップ1 『話しても、どうせ分かってくれない』という思い込みを捨てよう!】

あなたが志す道に関して、パートナーやご家族はどのぐらいの知識をお持ちですか? 
「何も知らない」という場合、あなたからその話題を持ちかけたことはありますか?

ステップ1で重要なのは、「パートナーやご家族の理解度」ではありません。
「あなたが、パートナーやご家族に理解してもらうための努力をしているかどうか」が重要です。
「そんなことを言っても、素人に話しても、どうせ分からないし……」という反論も聞こえて来そうですが、その決めつけを止めることが最初のステップになります。
反対を受けている場合は、あなたの方から創作活動の話を持ちかけるのは抵抗があるかもしれませんね。
ですが、パートナーやご家族の立場に立って考えてみれば、
「何も話してくれない」→「話してくれないから分からない」→「分からないから不安」→「不安だから、自分にも理解できる世界にいてほしい(=あなたが目指す道から離れてほしい)と思う」
という悪循環が起きている可能性もあります。

創作活動の話をするといっても、基本的な知識を教えてあげる程度でも構いません。
何も、あなたに対して玄人はだしの助言ができるような”ツウ”になってもらおうというわけではないのですから、あなたが目標とする有名クリエイターの話をしてあげたり、パートナーやご家族から質問をしてもらってそれに答えるといったことでも構わないのです。
「何も知らないんだな」と、見下す態度は厳禁です。
できるだけ分かりやすく、噛み砕いて話してあげましょう。
分からない人に対して噛み砕いて話すことには、あなた自身が、創作に対する姿勢や目指す方向を改めて再認識できるというメリットもあります。
内容は濃くなくても良いので、とにかく気軽にパートナーやご家族と創作活動の話をするようにしましょう。
それができたら、【ステップ2】に進んでください。

【ステップ2 相手の”仲間意識”を促すために、創作に関する悩みも話してみよう!】

日常的に創作活動について会話ができるようになったら、あなたの創作上の悩みについても、パートナーやご家族に少し話してみましょう。
「そんなことで解決するなら苦労しないよ」という声も聞こえて来そうですが、この相談は「解決すること」が第一の目的ではありません。
悩みを話すことで、パートナーやご家族に”仲間意識”を持ってもらうことが重要なのです。

パートナーやご家族の立場に立ってみれば、
「一生懸命なのは伝わってくるが、あなたが何をやっているのかよく分からない状態」よりも、
「あなたがどんな目標を立て、その達成に向けてどう悩んでいるのか、ある程度理解できている状態」の方が、
ずっと応援したくなるはずです。
「自分に相談をしてくれた」ということで、あなたのブレーンになれたという感覚まで持ってくれるかもしれません。
それは、パートナーやご家族にとって大きな喜びになるはずです。

また「解決が目的ではない」と書きましたが、実際にはパートナーやご家族から、解決に繋がるヒントをもらえる可能性もあります。
例えば、あなたが音楽活動をしているとしましょう。
ライブチケットの売れ行きが思わしくない場合、パートナーやご家族が会社にお勤めならば、
「会社では、商品の売れ行きが悪いときはどんな対策を取るの?」
と、訊ねてみてはどうでしょうか?
音楽活動の仲間との間でトラブルが起きているならば、パートナーやご家族の「職場での人間関係を円滑する秘訣」を訊ねてみるのもいいでしょう。
あなたが小説や、漫画を描いているならば、行き詰っている未完成原稿を読んでもらい、「一人の読者としての感想」を聞かせてもらってはどうでしょうか。
クリエイターであるあなたとは、全く違った視点や切り口の意見をもらえれば、それが思いがけないヒントになることもあるはずです
仮にヒントにならなくても、悩みを聞いてくれたこと、相談に乗ってくれたことに対するお礼は、照れずに言いましょう。
実際、聞いてもらうことによってあなたの考えが整理され、良い対処法が思い浮かぶ場合もあります。
そして何より、
「悩んでいるあなたの力になれた」と、パートナーやご家族に思ってもらうことは、『応援してもらえない問題』の解決に、大いに有効です!

悩み相談までできるようになったら、【ステップ3】に進みましょう!

【ステップ3 創作活動で成果があった時はきちんと報告し、できる範囲でお礼もしよう!】

【ステップ2】では、悩みを共有することでパートナーやご家族に”仲間意識”を持ってもらいました。
【ステップ3】では、創作活動で良い成果が出た時の喜びを共有し、パートナーやご家族の”仲間意識”がより強固なものになるよう努めましょう!

例えば、これまでより規模の大きい作品を手がけることができた、クライアントから良い評価を得ることができた、といった時に、パートナーや家族に外食をごちそうしたり、小さなプレゼントをしたりしてはどうでしょうか。(無理はし過ぎず、できる範囲のことで構いません。)
一緒にお祝いすることで、それがパートナーやご家族にとっても「嬉しい出来事」になるわけです。
これによって、【ステップ2】でめばえた仲間意識は、より強いものになるでしょう。
更にあなたの口から「いつも応援してもらっているおかげで良い成果があった」と感謝の気持ちを伝えれば、パートナーやご家族は一層喜んでくれるはずです。

クリエイターは仕事で心身を酷使しすることも少なくありません。
そんな状況で、パートナーやご家族との関係にまで悩み、消耗したくありませんよね。
良好な関係を保ち、あなたと身近な人々のストレスを軽減することは、あなたの創作の道にとって大きなプラスになります。
「創作活動について、素人であるパートナーや家族からあれこれ言われたくない」
と決めつけることをきっかけに関係性をこじらせると、あなたの中に、
「いつか売れて見返してやる!」
といった敵対的な感情まで生まれかねません。
これを「モチベーション」と受け止めることもできますが、敵対関係を作っていればストレスも生まれますし、結果的にマイナス面の方が多いと私は考えます。
大切なパートナーやご家族と良い関係を保つことは、あなたが創作活動に存分に打ち込むためにも大切なことです。

私は新人時代から現在まで、最も身近な存在である夫に、自分のブレーンになってもらっている、と感じています。
日常的に仕事の話をし、ふと思いついたアイデアについて話をして感想を言ってもらうこともありますし、仕事でステップアップしていく方法について相談に乗ってもらうこともあります。(夫は私とは全くの異業種で働いています。)
これによって、良い成果を上げることが「私ひとりの喜び」ではなく、「家族の喜び」になっています。
ぜひあなたも【ステップ1】~【ステップ3】を実践して、パートナーやご家族と「創作の喜び」を共有していってください!

【おわりに 私が見つけた「これをやっている新人クリエイターは一本立ちできない!『危険な行動』」】

今回は、『パートナーや家族が応援してくれない問題』というテーマで、お届けしました。
「どうせ分かってくれないと、決めつけてはいけない」
「その思い込みがパートナーやご家族の反対を生み、創作活動を辞めることにも繋がりかねない」
と書きましたが、他にも、クリエイターとしての一本立ちへの道を阻害しかねない危険な行動があります。
今回は補足として、その「危険な行動」の中で代表的なものを有料で公開します。
あなたは、気づかないうちに自分の成長、ステップアップを阻んでしまっていないでしょうか?
その「危険な行動」とは……


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