インターン あみ 2020.10.03

はじめまして。
10月から小鳥書房でインターンをさせていただくことになりました、あみです。どうぞよろしくお願いします。

私は今年の3月に大学を卒業した後、そのまま大学院に進み、政治学を勉強している大学院生です。今、目の前にいる人とどのように関わるか、明日の夜ごはんは何にするか、そのような些細な日常のすべてが政治であるということを念頭に、研究に励んでいます。
将来は編集者になって、「人が自身の人生を、より豊かに生きることについて考える」きっかけとなる本を作ることが夢です!

小鳥書房に来てからはまだ日が浅いのですが、確かに感じることがひとつあります。
それは、「ほんとうのこと」だけを共有してくださる方がたくさんいらっしゃるということ。うわべだけの共感、それに伴う世間へのくるしい同化のない世界に身を置けているということの、なんと安心することか。

加依さんとお話していると、一切の曇りのない「嬉しかった!」「楽しかった!」の言葉をたくさんいただきます。加依さんのもつ優しさの中には飄々とした芯の強さがあり、その佇まいにいつも胸をしゃんとさせられます。

また、小鳥書房2階での「まちライブラリー」のお手伝いもさせていただいているのですが、主催者の林さんは、こんな拙い学生の意見もひとつひとつ丁寧に聞いてくださり、ご自分のこれまでの経験からたくさんの道筋を照らし出してくださる方です。

先日、まちライブラリーに来てくださったお客様とは「ファシズムって何だろう?」「教育のあるべき姿とは?」なんていうお話をしました。“私たちの暮らしに直に関わっている問題の数々が、見えなくさせられている”この社会構造を「おかしい」と思っている、と、お互い本音で話すことのできた貴重な時間でした。

ほんとうの気持ちで誰かと接するのは勇気のいることです。しかしその姿勢はどこまでも誠実で澄んでおり、相手の心に深く色を残します。小鳥書房に来てからというもの、これまで自分を防御していた膜が少しずつ溶けていく感覚を噛みしめる日々です。

こんなに人と話したのはいつぶりだろう!と、気持ちが高ぶったまま帰路についたインターン初日。
帰りの谷保駅は、金色の月の光と、金木犀の幸福な香りに包まれていました。

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写真は仕事中にふと見つけた風景です。知り合いのバーから譲り受けたという年季の入った椅子は、仕事中キコキコと可愛らしい音で癒してくれます。レトロモダンな床と、赤いスリッパを履いた加依さんの足が可愛くてつい撮ってしまいました(笑)

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#出版社インターン #本屋インターン


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