見出し画像

健全な人間関係について、思春期の息子から学ぶこと

中1の息子が、学校から「Personal Development, Health and Physical Education」という教科の課題を持って帰ってきました。

「健全な人間関係と歪んだ人間関係のそれぞれの定義とその特徴、さらに人間関係やコミュニケーションを良好に保つための方法、テクニックについて調べ、パンフレットにまとめて提出する」というもの。
 
思春期の友人関係、家族関係において、健全な人間関係を築くための正しい行動について学び、歪んだ関係の特徴を自覚することで周りに助けを求めなければならない状況というのはどんな場合なのかを理解させることが目的のようです。

♢♢♢
 
息子がいま一生懸命に取り組んでいる課題の下書きをちらっと覗き見してみると…

健全な人間関係は誠実さ、敬意、信頼、思いやり、共感、オープンコミュニケーションを要する。
偏ったパワーバランスのない関係である。
 
なぜ思春期の青年にとって健全な人間関係が必要なのかというと、健全な人間関係から以下のものが得られるためである。
 
● 自分自身の価値
● 所属意識
● 孤独ではないという意識
● 自信、自己肯定感
● 新しいことに挑戦してみようという気持ち
● もっと自分自身を知ることができる
● 正しく行動するためのスキル(勉強のモチベーション、コミュニケーションスキル、問題を解決するスキルなど)
 
歪んだ人間関係とは、敬意・誠実さ・信頼の欠如、暴力、身体的・精神的虐待などを伴う人間関係。
パワーバランスが偏っている。

健全な人間関係を保つには、交渉と妥協が必要。
その方法とテクニックとしては、

● 正しい態度で自分の要求を伝える(直接的で穏やかな敬意ある姿勢。大声を出したり、相手を非難したり、脅迫やコントロールすることはしない。)
● 相手の話をよく聴く
● 相手の立場に立って理解しようと努める
● 相手の要求を正しく理解する
● お互いが納得できるWIN-WINの結果を目指す。妥協は片方からではなく、両サイドからであるべき。

…ということが書かれていました。
…すごい!

彼なりにネットで調べてまとめた内容ですが、読んでみて私自身ドキッとすることばかりで、瞬間的に自己嫌悪と自己反省に陥りました(/_;)

√ 親の要求を子供に伝えるときに、つい感情的に怒ってしまうことがあります。

√ 子供の立場に立って理解しようとせず、親の価値観、考えを押し付けてしまうことがあります。

自分は正しいと思って言っている、子供のためと思ってやっていることも、本当は間違っているのかもしれない…

自分、そして夫の子供への接し方を冷静に考えるよい機会になりました。

♢♢♢

友達との関係は彼自身に任せるしかないとしても、家庭内での夫婦の関係、親子の関係については本人がどうにかできる問題ではなく、家族で改善していかなければなりません。

 勉強に集中しない、スマホ依存になっているといった、私たち親が日々イライラしてついキツイ言葉で子供を頭ごなしに叱りつけてしまうようなことも、根本を辿れば健全でない家庭環境や一方的な親の押し付け、コントロールされたアンバランスな親子関係が原因となっているケースが実は多いのだとも思います。  

家庭でのストレスが昇華できていなかったり、家庭が居心地のよい場所になっていないために、SNSや友達とのメッセージ交換に依存してしまっているのかも。
そのせいで勉強にも集中できないのかもしれない…。 

夫の場合、パワーバランスが偏っているどころではなく常に一方的な強制。

自分の主張を押し付け、子供の話には耳を貸そうとしない夫と息子の間で板挟みになり、そこから夫婦の口論に発展して子供たちに嫌な思いをさせてしまうことも最近よくあり、私自身心を痛めています。

頭ごなしに注意したり叱ったりする前に、親として自分自身が改善しなくてはならないことはないかをまず考えよう。

そして最低限、子供が何でも話してくれるような環境を作り、悩みを聞き共感し、必要な時には適切なアドバイスができるような信頼関係を築く努力をしなければと改めて考えされられました。

「うるせーな」「あっち行って」はあたりまえ。思春期、反抗期の子供との関わり方って本当に難しくまだまだ勉強中ですが、子育てを通しての日々の気付きや学びがたくさんあります。

親としてもっともっと成長しなければと改めて感じた出来ごとでした。

最後まで読んでくださりありがとうございました🍀

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?