かなしみの魔法…
昨日の明け方、夢の中に以前勤めていた職場の上司(精神科医)が登場。
なぜか、ずいぶんおじいちゃんになっていた。
夢の中でも、私は夫を亡くしたばかりで。
それを聞いて、会いに来てくれたというシチュエーション。
「まあ、まだ悲しみが癒えないのは当たり前だしな。こういうときは、衝動的に行動するのがいいよ…」というような言葉を。
目覚めてからも、その言葉が心に残っていて。
昨日は思わず衝動的に(笑)予定変更して、たっぷり散策を。
行先は、谷津干潟(千葉県)。
春の陽射しと風が心地よくて。
すべてが美しかった。
空も
樹々の葉も
影も
かなしみの魔法は、世界を優しく美しく…。
かつて日本人は、「かなし」を、「悲し」とだけでなく、「愛し」あるいは「美し」とすら書いて「かなし」と読んだ。悲しみにはいつも、愛しむ心が生きていて、そこには美としか呼ぶことができない何かが宿っているというのである。(中略)
人生には悲しみを通じてしか開かない扉がある。悲しむ者は、新しい生の幕開けに立ち会っているのかもしれない。
『悲しみの秘義』若松英輔より
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