憧れだったセシル、時代を作ったギャル

皆さんこんにちは、琴乃です。
いやはや、更新が久々で緊張してしまうな。

今日はギャルブランドについて語りますよ。
ちなみに私はギャル道を通っていない。それなのに語れるのだ。
ギャルとはそういうものだ。常に気になる。

タイトルにある"憧れだったセシル"とは、他でもないCECIL McBEEのことだ。あのセシルが、今年中〜来年頭に全店閉店し、ライセンス事業として継続されはするが、方向性などどうなるかはわからない。
わかるのは、"かつてのセシル"はもう二度と戻ってこないこと。

セシルマクビーとググると、候補に「セシルマクビー 昔」と出てきた。
ハッキリいって、確かに、画像一覧を見ると"昔の流行"がずらりと並んでいる。
懐かしいという言葉が、ブランドイメージにハマらないがしっくり来る。

全盛期は、ちょうど10~20年くらい前。

私は高校1年生の頃に、初バイトで稼いだお金を握りしめて、心斎橋のセシルマクビーで8,000円くらいのライダースジャケットを買った。着たときにちゃんとギャルだったことに満足したのをよく覚えている。
私にとって8,000円の服は高すぎた。
でも、popteenを誰の影響も受けずに自分の意思で愛読していた私にとって、"セシルの服"には、何にも代えがたい"着るだけでギャルになれる"付加価値があった。でかい。

セシルはギャル系の中でも、特にお姉ギャルというスタイルを背負うブランドだったように思う。
囲み目メイクにベージュのリップ、ロングのグルグル巻き髪、ダークトーンのタイトなミニ丈ワンピにゴールドチェーンのショルダーバッグ、足元はピンヒール。
ヒョウ柄やストライプと黒レースの組み合わせも鉄板。

当時の私はつけまつ毛の濃さにばかり気を取られてお姉ギャルになる努力はしなかったが、それでもセシルが生み出すギャルは、圧倒的だった。

正直に言う。今はもう古い。
けなすつもりはない。決してそんなつもりは。
ただ、事実だと思う。
ジャパンイマジネーションの社長も、セシルの終わりはずっと前から感じていたとwwdのインタビューで話してる。
インタビュー

何でそうなってしまったのか私なりに考えてみたところ、良くも悪くもアップデート出来なかったからなんじゃないかという考えに辿り着いた。

流行は巡る。
いつまでも過去にならないスタイルは、現代の解釈を添えてアップデートすることと、アイコン的存在が永遠になることが大きなキーなのではないかと思う。(個人的な解釈)

セシルは、このどちらも難しい。もう巡ってくることのない過去となった。

販売員が組んだ全身コーデを熱狂的な客が丸ごと買う。地方の若者がセシルのために都会に出かける。
念願のショッパーをカバンとして使う。ショッパーという言葉も消えていくだろう。

しかし確かに、セシルマクビーは歴史に名を刻むに値するブランドだ。
ギャルという日本独自の文化の成長に大きく貢献した、偉大な存在。

さようなら、CECIL McBEE。
過去となっても、"着るだけでギャルになれる"付加価値が、たくさんの人の人生を明るくしたことは揺るがない。
当時のお姉ギャルがいなくなっても、セシルに憧れたあのトキメキは永遠だ。

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