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偽りの妃?! 大碓命の横取り 景行天皇其の五 神話は今も生きている ことの葉綴り五一七

大阪の夏を彩る「住吉祭」

おはようございます。早いもので明日で文月も終わりですね。
雷が鳴る朝のひととき「ことの葉綴り」に向かいます。
noteで4名の方が、私の朝日と海の写真を使用してくださいました。
嬉しいです! ありがとうございます。Minminさん。どりぴょんさん。死ぬ前に残したいさん、ONOMONOさん。ありがとうございます。また画像も時間あるときに共有したいと思います。宜しくお願いします。


七月三十日(金)の暦は、六曜では、朝と夕方が吉の「友引」で、十二直は、物事が成就する「成(なる)」なにかのことはじめにも吉。二十八宿は、「(こう)」で、種まき、裁縫、物の購入、新規事業、開店、結納、婚礼に吉と、新たなことをはじめるのにいいですね。
そして、寺社仏閣、ご先祖様を祀るのに吉の「神吉日」です。

七月三十一日(土)は、六曜は、午前は凶で、午後からは吉。万事平静にするのがいい「先負(せんぶ、せんまけ)」。
十二直は、物事を納め入れるのにいい「納(おさん)」。五穀の取り入れ、商品の買い入れ、買い物に吉。この週末、在宅用に、食料の買い出しにもってこいですね!
二十八宿は、「(てい)」、開店、新規事業、衣類の新調と、新しいことをするのに吉です。

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大阪の「住吉大社」さんでは、七月三十日~八月一日まで、大阪の夏祭りのラストを飾る「住吉祭」!「おはらい」とも呼ばれ、大阪中をお清めお祓いするお祭りです。
三十日が「宵宮祭」、三十一日が、「夏越祓神事・例大祭」、そして八月一日は、大阪一の「神輿渡御」で、大阪市と堺市を流れる大和川の中を勇壮にお渡りがおこなわれます。

20210730住吉お渡り3


残念ながら、今年は、ご神事だけ執り行われるため、お神輿の渡御は中止になるそうですが、夏祭りに想いを馳せて、夏気分を味わいたいですね。

さて今日も、神話の物語に入ります。

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<ことの葉綴り>ご案内
この「ことの葉綴り」全体の神話の物語のご紹介です。
神話は、「神さまも“失敗して成長した”」「“神話は今も生きている”」と、日本の魅力的な神様の物語編。
約、二千年前、伊勢の神宮ができるまでの「元伊勢」編。
ときおり綴る「エッセイ」編。
それぞれに「マガジン」で分けています。
下記のトップページから、スクロールしていただくと、物語別、神様べつに「マガジン」が選べるようになっております。
神さまの名前や、ご興味あるものを読んでいただけると幸いです。

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美人姉妹・兄比賣と弟比賣を横取り!

多くのお妃と八十柱の御子がいた第十二代、景行天皇(けいこうてんのう)さま。
美しい女性に目がなかったようで、あるとき、三野(美濃、現在の愛知県)に、とても見目麗しい姉妹の兄比賣(えひめ)と弟比賣(おとひめ)がいると聞き、「お妃にしたい。宮中に招きたい!」と、
そのお役目を、御子の大碓命(おおうすのみこと)にお命じになられました。

この大碓命(おおうすのみこと)も、父に負けず劣らずで……天皇の名代として、宮中にお妃として姉妹を迎え入れるために、美濃に出向いたものの、そこで出会った姉妹、兄比賣(えひめ)と弟比賣(おとひめ)の美しさに一目惚れ~💛💛。

天皇からの勅命もそっちのけで、「こんな美しい姉妹を父に差し出すなんて・・・・・・我がものにしたい!」と、よこしまな心と欲望を抑えることができずに、なんと、大碓命自身が契りを結んで、“略奪”してしまいます。

とはいえ、横取りしたものの、天皇の勅命に表立って“背く”ことはできません。

さて、どうしたでしょう? 

1 大碓命自身と結ばれたことを隠して、しばらくしてから宮中へと招きいれ天皇のもとに届けた。
2 天皇に、「三野の姉妹は、すでに亡くなっておりました」と報告。
3 「こちらが兄比賣と弟比賣です」と、別人の女性に比賣になりすまさせて、天皇に差し出した。

あなたなら、どうします?(苦笑)

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大碓命のごかましの秘策

さて、答えは…………。

1……はずれ! (あっでも半分正解になるかも)
2…は違います。
正解は、3です。

大碓命(おおうすのみこと)は、兄比賣(えひめ)と弟比賣(おとひめ)と結ばれたうえで、この姉妹に似た美人姉妹を探し出してきます。
そして、“偽りの姉妹”を、兄比賣(えひめ)と弟比賣(おとひめ)にしたてあげるのです。

そして、三野(美濃)から大和の国へと戻り、宮中に参内し、
父である景行天皇(けいこうてんのう)に、
この大碓命(おおうすのみこと)、勅命を受けまして、こちらに兄比賣(えひめ)と弟比賣(おとひめ)を、召し連れて参りました」

と、たてまつりました。

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偽りの兄比賣と弟比賣?


ということで、3! でも1の“天皇のもとにつれていった”ことはそうなのですが……それが、本物ではなく偽物だったワケです。

また、時代もちがいますし、写真もありませんし、ネットもありませんから、違う美女二人がいて、「これが兄比賣(えひめ)と弟比賣(おとひめ)です」といわれたら、「あ~そうなのか」と、思ってしまうかもしれませんね(苦笑)。

さて、宮中では、景行天皇(けいこうてんのう)が、世の噂になるほどの美人姉妹をお待ちになっていました。
いよいよ兄比賣(えひめ)と弟比賣(おとひめ)と、対面!
と、なったのですが、二人の乙女を目にした瞬間、景行天皇(けいこうてんのう)はなにか違和感を、感じられたのです。
さぁ、どうなるでしょう?

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―次回へ
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