天翔ける心は永久に 倭建命様六一 完 神話は今も生きている ことの葉綴り五九〇
十月一日スポーツの日
おはようございます!昨夜からいよいよ始まったテレビアニメ『鬼滅の刃 無限列車編』!!その余韻にひたりつつ、新たな一週間の始まりです(^^)
十月十一日「スポーツの日」ですね。
暦は、六曜が「友引」で、朝と夕が吉。何事も勝ち負けのない日。
十二直は、「破」字の如し、物事を突破する日。人の説得、訴訟にいい日。家の取り壊しも吉。二十八宿は、「畢」で、祭祀、お参り、建築工事はじめ、不動産取得に吉。ご葬儀も吉。
皆さん、楽しい一日でありますように!!
<ことの葉綴り>全体のご案内
この「言の葉綴り」は、神話の物語を神さまごとに「マガジン」に分けて、すべて読めるようになっています。
「神さまも“失敗して成長した”」と、魅力的な神さまごとに18のマガジンに分かれています。
倭建命さまの系譜 六回目
倭建命(日本武尊)さまの、これまでの物語は、こちらをご覧ください。
悲劇の英雄神、倭建命(日本武尊)さま
その系譜のご紹介も、今回で最後となります。
前回、最後のお妃として「一妻」と、六番目の御子となる息長田別王の系譜をご紹介しました。
倭建命さまの、二番目の御子若建王の元に、
六番目の御子息長田別王の子孫で、
倭建命さまにとってひ孫となる飯野眞黑比賣さまが嫁がれたこと。
さらに、この若建王(母は弟橘比賣命と、飯野眞黑比賣ご夫婦の孫、迦具漏比賣命は、倭建命さまの父、景行天皇の妃となられたこと。
ほんと、ややこしかったですね。
そして、これまで六柱のお妃と六柱の御子をご紹介しました。
でも、お妃は七柱! あれ? ですよね。
ほら、とっても大切なお妃が、系譜にはまだ登場していませんよね。
そうです、倭建命《やまとたけるのみこと》さまが、東征を終えたのち、尾張の国で、娶られたお妃、美夜受比賣命さま(宮簀媛命)!!
倭建命《やまとたけるのみこと》さまの、皇位継承の御印であるご神剣「草薙剣」を、夫が身罷られたあと、尾張の熱田の地に、「天璽之神宝」として、お鎮めになりお祀りされたお妃さまです!!
それが、現在にも続く聖地「熱田神宮」さまです。
愛され続ける倭建命さま
悲劇の英雄として有名な倭建命さまですが、系譜を綴って感じたのは、“愛されていた”“偲ばれた”こと。
若くして身罷られたあとも、父、妃、御子たちの心には、ずっとずっと“生きて”大切に尊ばれていたのだな~ということでした。
倭建命さまの「建」の名のつく地名、神社「建部大社」さん。
お姿を白鳥へとかえた御霊を祀る「大鳥神社」さん。
東京・浅草の「鷲神社」では、冬の風物詩となっている「酉の市」
三種の神器「草薙剣」をお祀りする「熱田神宮」さま。
倭建命さまと、弟橘比賣命さまをお祀りする「走水神社」さん。
倭建命さまが、東征の折り、立ち寄られたおり、ご先祖の伊弉諾命・伊弉冉命さまをお祀りした「三峯神社」さん。
さらに、ご子孫の名前が足利市の市章になっているなどなど……。
天翔ける心は今もなお
歌舞伎にも、スーパー歌舞伎の記念碑第一作『ヤマトタケル』になっていますもんね。こちらは、哲学者の梅原猛さんが、神話の伝説を舞台化され傑作となりましたものね。
その概要を少し紹介すると……
<我が国の古代史に於いて最も知られて人気がある英雄、日本武尊をモデルとして、その活躍と闘いの生涯を描く。
父君・|帝(すめらみこと)の命令を従順に守り、熊襲(くまそ)と闘争し、東国を平定し、伊吹山の山神退治と八面六臂の死闘を繰り広げる。
その背景には慕い続ける父帝への肉親愛、一方で明日に向かっての夢や可能性を追い求める志、それ以上に何か途方もないもの、言葉を換えるなら“天翔ける心”が胸中を揺り動かしていた>
今も、倭建命さまの、「天翔ける」こころ、その息吹を感じられることの多いこと!!!
倭建命さまの物語は、今回で幕をとじます。
倭建命さま、ありがとうございました!
11月9日と21日の今年の「酉の市」、倭建命さまの息吹を感じに、ぜひ、行ってみてはいかがでしょう?
ほかにも、倭建命さまのお祀りされている神宮や神社にも、機会があったらお参りしてみてくださいね。
そして、倭建命さまの物語を思い出してみてくだされば、幸いです。
愛し愛され、白鳥となられた倭建命さまの天翔ける心、勇気に励まされるかもしれません。
……こんな風に、私たちの暮らし、人生には、日本の神話は、今も、地続きで生きていて、それを、私たちが“知らない”だけなのかもしれませんね。
一つでも見つけたり、その心や、伊吹を感じられれば、いいですね。
倭建命さまの物語 ー完ー
みなさん、ありがとうございました! 深謝と共に!
それでは、また次回!
―次回へ
#一度は行きたいあの場所
#私の作品紹介
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