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天照大御神様のお告げを仲間と喜ぶ 倭姫命版ヒーローズジャーニー36 ことの葉綴り一〇〇八

金運招来の「寅の日」



おはようございます。寒くなりましたね。
十二月三日(土)の暦は、六曜は「友引」で、朝と夕が吉。何ごとも勝ち負けのない日とされます。十二直は「たいら」物事が平らかに平等円満になる日。お祝い事、柱立て、地固め、建築、壁塗り、婚姻、引越し、旅行も障りなし。二十八宿は「で、婚礼、開店開業、求職、就職、引越しに吉。そして金運招来の「寅の日」です。「虎は千里を往き千里を還る」にあやかり、出したお金がすぐに戻ってくる金運招来の縁起日です。旅立ちもよしです。お時間あればお参りに!宝くじやお財布新調も吉です。
冬の到来、節電しながらもおうちでも、一枚着こんであたたかくして元気で今年を乗り切りましょう。


倭姫命版ヒーローズジャーニー36

皇祖神の天照大御神さまのご神意のままに、初代の御杖代みつえしろ豊鋤入姫命さま、そして、倭姫命やまとひめのみことさま二代にわたり、天照大御神さまが永久にお鎮まりになる宮処を求め、八十年以上、ご巡幸をされた末、伊勢の五十鈴川の川上の霊妙な聖地に、天照大御神さまをお祀りされました。

そのところに生い茂る荒草を刈り取り、大小の石を整えて、道具はすべて清浄に清められたものを使い、高天原に向かい千木を高く造り、地下の岩に達するように、御殿の柱を建て、天照大御神さまのお鎮まりになる御殿を造られました。

そして地元の美船神みふねのかみと、朝熊の水門の神あさくまのみなとのかみらが、天照大御神さまを奉る倭姫命やまとひめのみことさまを御船にお乗せして、五十鈴川の御殿に向かい、天照大御神さまにお鎮まりいただいたのです。
この時、倭姫命やまとひめのみことさまの御装束の汚れた裾を洗ったことから、五十鈴川のそのあたりは「御裳裾川みもすそがわ」と名付けられました。

神話の法則「ヒーローズ・ジャーニー」の流れでみると、
①     「分離 旅立ち」

②     「試練 通過儀礼、移行」
ドラゴンや悪魔、敵が現れる。それは自らの恐れとの戦いでもある。幾多の試練を、仲間と共に乗り越えて、主人公は、成長し、変容し、課題を完了し旅を終える。

③     「統合・帰還」
主人公は、“英雄”となり、帰還する。


天照大御神さまの夢のお告げ

倭姫命やまとひめのみことさまは、天照大御神さまに奉る、「天の平瓮あめのひらか」(平たい土器)や、神宝の鏡、太刀、小刀、鉾楯、弓矢、木綿などを造らせて、神の宝である大きな幣帛もご準備されていきました。

このとき、天照大御神さまが、倭姫命やまとひめのみことさまの夢に現れて、こうお告げをされました。

「私は高天原にいる昔、天の門を押し開いて見定めて、求めていた宮処は、正にこの処なり。
ここに鎮まり定まろうと思う」

天照大御神さまを望まれたところにお鎮まりいただいたところは、この「課題完了」旅の課題を完了させられたといえますね。



旅の仲間と喜びを分かちあう

倭姫命やまとひめのみことさまは、この夢を、すぐに、ご巡幸の旅をずっと共に続けてきた「五大夫」の重臣たち、そして大若子命おおわくごのみこと(別名、大幡主命おおはたぬしのみことたちに、ことこまかに伝え教えました。

それは嬉しかったでしょうね。
三十年以上、全身全霊でお仕えされてきて、数々の旅の困難も経験されて、仲間とともに乗り越えてきたのです。

この報告を受けた、旅の“相棒”でもある大若子命おおわくごのみこと(別名、大幡主命おおはたぬしのみことも、それはそれは大喜びで、

「神風お伊勢の国、(百船)度会の県、(佐古久志呂)宇治の五十鈴川の川上にお鎮まりお定まりになる皇大神すめおおみかみ!!」

と、国祝いで褒めたたえました!

そして……


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