【ChatGPTビジネス講座】-11- AIは“検索”が苦手?! 「Perplexity」さん登場!
……ココは『日本一ハードルが低いChatGPT講座』……。
「仕事でChatGPTをうまく使っていく」ことをテーマにした《ビジネス教室》が開設されたようですよ。
堂前:「先生、ChatGPTとかのAIは"検索には不向き”って聞いたんですけど、ホントなんですか?」
文乃:「あ、私も聞いたことあります。検索をすると“ウソをつく”って」
やまなし先生:「確かに“事実情報”を知りたいのであれば、Google検索などで調べた方が良い時もあります。
たとえば、近所の薬局が何時から開店するかといった情報は、検索をしてそのお店のページを確認する方がオススメです。でも…」
堂前:「AIで調べる方が良い時もある…って感じですか?」
やまなし先生:「そうなんです。例えば、何かのテーマについて、ざっくり概要を知りたい、といった時にはAIでの検索は有効なんですよ」
文乃:「たとえば、どんなテーマですか?」
やまなし先生:「たとえば、「“行動心理学”ってどんなことですか?」なんてどうでしょう」
堂前:「あ、行動心理学って聞いたことあります。でも、中身は知らない(笑)」
やまなし先生:「では、ChatGPTくんに聞いてみましょう。
ChatGPTくん:
文乃:「わー、何だかムズカシイこと言ってる」
やまなし先生:「自分が知らない分野の解説は、なかなか理解するのが難しいですよね。検索で出てくるページを読んでも、そこに書かれていることが理解できない場合もあります」
堂前:「うんうん。ボクもこの前、生命保険の説明をされたけど、ちんぷんかんぷんでした (笑)」
やまなし先生:「そういった、難しい内容をChatGPTくんならわかりやすく解説してくれる、っていうのは、これまでに何度も学びましたよね」
文乃:「“中学生にもわかるように教えて”とか、“専門用語は易しい表現に直して”っていうと、そうしてくれるんですよね」
やまなし先生:「はい、それがChatGPTで調べる大きなメリットですね。
たとえて言うなら、“検索”は、書店や図書館で、「あなたの知りたいコトはこの本に載っていますよ」って本を教えてくれるような感じ。
一方の“AI検索”は、“専門家に質問する”ような感じだと思って下さい」
堂前:「なるほど。“検索”だと、「この本、このページに載っていますよ」って教えてもらえるけど、中身を読み込むのは自分」
文乃:「AI検索は、そのことについてよく知ってる先生に、「これってどういうコトですか?」って質問する感じなんですね」
やまなし先生:「さすが、お二人とも理解がスムーズで助かります。
たとえば、目の前に行動心理学の先生がいたら、どんなことを聞いてみたいですか?」
文乃:「えっと…私も全然知らないハナシだから…具体的にはどんなところで使われているんですか?って質問するかな…」
堂前:「ウチの仕事、文房具の販売促進だったら、どんな例があるのか知りたいです!」
やまなし先生:「いいですね。そういった自分に関係ありそうな“事例”を挙げてもらうと、より理解しやすくなりますよね。
では一度、堂前さんのリクエストをChatGPTくんに投げてみましょうか」
ChatGPTくん:「
堂前:「おー、難しいハナシもこうやって自分の仕事の場合で話してもらえると、ぐっとわかりやすくなりますね」
文乃:「“私”に合わせた内容で解説してもらうって、Google検索ではできないコトですね」
堂前:「…でも、仕事で使うのは難しいかなぁ……」
文乃:「なんでですか?」
堂前:「ウチの会社って、お客さんに見せる資料はもちろん、社内だけで使う資料でも“出典”を明記せよ、ってルールがあるんだよ」
やまなし先生:「その内容やデータがどの資料に書いてあったことか、出どころを明確にしなさいっていうことですね」
堂前:「それが無いと、資料でいくら良いコト言っていても、イマイチ信用されないっていうか…。これがめんどくさいんですけどね」
文乃:「でも、大事なのはわかります」
やまなし先生:「その解決策なら、いくつかありますよ」
堂前:「いいやり方があるんですか? 教えて下さい!」
やまなし先生:「一つは“ネットで調べて”、“出典のURLを記載して”って、プロンプトに書くことです」
文乃:「最新のニュースなんかは“ネットで調べて”ってお願いすると、ちゃんとネットを使って調べてくれますもんね」
堂前:「その時、どのページを見たかを明らかにさせる、ってわけですね」
やまなし先生:「はい、このようにするとハルシネーション(AIがウソをついてしまう現象)の防止にも役立つんです。
ChatGPTが創作した、自分で作った内容だと、URLが表示されなかったり、実在しないアドレスになったりするので、見分けがつくようになるんです」
文乃:「しっかりしたページがあるモノだけを採用すればいいってことですね」
堂前:「もう一つ、あるんですか?」
やまなし先生:「はい、同じく出典元のURLを明確にするための手法なんですが、『Perplexity(パープレキシティ)』というAI検索専門のサービスを使うんです」
二人:「ぱーぷれきしてい??」
やまなし先生:「はい、ChatGPTくんと同じように、普通の言葉で質問するとそのことについて詳しく教えてくれます。その時、必ず参考にしたページのURLを教えてくれるんですよ。
言葉で説明するより、実際にやってみましょう。Perplexityさんのアドレスはこちらです。」
文乃:「アカウントを作らなくても使えるんですか?」
やまなし先生:「はい、今(2024年9月)現在は、アカウントなしでも使えますよ」
※ 筆者注:今後はアカウント作成&ログインが必須になるかも知れません
堂前:「質問はさっきと同じ感じでいいでしょうか?」
やまなし先生:「はい、『行動心理学について教えてください。文房具の販売促進に関する事例も教えて』って聞いてみましょう」
堂前:「わかりました。(カチャカチャ)……それっ!」
Perplexityさん:
文乃:「わー、ホントだ。ちゃんと「このページで調べました」って表示されてる」
堂前:「文房具の販売の時に使えるテクニックも紹介されてますね。 なるほど“ディドロ効果”っていうのが使えそうなのか…」
やまなし先生:「Perplexityさんでオススメなのが、回答のあとに表示されてるココ。『こんな質問もしたくないですか?』って、“オススメの質問”を挙げてくれるんです」
文乃:「あー、これはいいですね。私、こういう時、何がわからないのかわからないことがよくあるから、助かります」
堂前:「質問を選んでいくだけで、どんどん深堀りができるね」
やまなし先生:「Perplexityさんも『わかりやすく解説して』っていうリクエストにも答えてくれます。でも、そのあたりはChatGPTくんの方が得意なような気がします。このあたりはうまく使い分けていくといいですね」
堂前:「わー、この“質問候補”を出してくれる機能、いいですね。わー、コレも知りたい、アレも知りたい」
文乃:「“調べるのがタイヘン”から、“調べるのを止めるのがタイヘン”に変わりそうですね (^_^;)」
【やまなし先生の解説】
ChatGPTくんは、“検索”が得意ではありません。
その性格上、文章を“創造”してしまうことがあり、特に“出典”、“引用元”を明記しなくてはならない時は、なかなかスムーズにいかないことも…。
そんな時は、“検索に特化したAI”である、「Perplexityさん」を頼ってみてください。
さすがに検索が得意になるように育てられたAIですので、「どんなページの情報を元に回答を作成したか?」をハッキリと明示してくれます。
お話の中で「文房具の販売促進」のアイデアを出したように、「◯◯を検索して、△△のアイデアを出して」といった、応用も利きます。
特に「こんなコトも知りたくないですか?」と、“質問案”をいくつか挙げてくれるのも、Perplexityさんのうれしい機能。質問案をクリックしていくことで、そのテーマを深堀りしていくことができます。
これなら社内資料だけでなく、お客様に見せるような体外的な資料にも安心して使うことができますね。
じゃあ、ChatGPTくんは“調べ物”には向いていないかと言うと…一概にそうとは言えないのが面白いところ。
たとえば「わかりやすく噛み砕いて解説する」のは、ChatGPTくんの方が得意です。
検索で見つけたデータや情報を基にアイデアを出すのも得意ですし、「たとえばこんな感じのアイデアは無い?」、「こういう作戦はどう?」など、あなたの“話し相手”、“相談相手”としてもチカラになってくれます。
それぞれ“得意なコト”がある、ChatGPTくんとPerplexityさん。
あなたのやりたいコトに合わせて、二人とうまく付き合っていきましょう!
【今日のまとめ】
◆ 開店時刻など正確な事実情報を知りたい場合はGoogle検索などが向いている
◆ 難しいテーマもChatGPTなら、わかりやすく解説してくれる。
ChatGPTを使った検索で“出典”を確認したい場合は、プロンプトに『出典のURLを教えて』と指示すると良い。
◆ 情報の“引用元”を明確にしたいのなら、Perplexityがオススメ。出典付きの情報提供が得意なので、信頼性の高い情報収集に役立つ
◆ 出どころのハッキリした情報を検索したいのならPerplexity。そのテーマについてAIに相談をしたり、深堀りをしたいならChatGPTが適役。
AI検索をうまく使い分けて、状況に応じた最適なリサーチを行いましょう
『日本一ハードルが低い ChatGPT講座』 毎週 更新中!
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私たち「ことのは塾」は、実際にみなさんのところにお伺いして『生成AIとうまく付き合うための勉強会』の講師をさせていただいております。
呼んで下さっているのは、全国各地の会社やお店、また市役所や生涯学習センターなど。
企業からは『"仕事"に生成AIを使うには?』というテーマを、
市役所などからは『"普段の生活"をAIで豊かにしたい』というテーマをいただきました。
どちらも場面でも、生成AIはとても頼りになります!
でも……”最初の一歩”でつまづいてしまうと、「生成AIって…意外と使えないね」と思われてしまうかも知れません……。
「AIを使って、何をしたらいいの?」
「“検索”と何が違うの??」
「そもそも、使う意味ある?」
そんな“声”をたくさん聞いてきました。
……でも、私たちの「生成AI講座」を受けてくれた方は、
『そういうコトに使えばいいんだね!』
『"検索"とは全然違うんだね。これは“目からウロコ”だわ』
『こんなのが一般の人にも使えるなんて、使わなきゃ損だね』
と変わっていきました。
・・・・
「社員一人ひとりがAIを使えるようにして、良い仕事を笑顔でしてほしい」
「市民の皆さんが、AIを使ってウェルビーイングを実現してほしい」
私たちも同じ“想い”で勉強会を担当させていただいております!
興味のある方は、ぜひ私たちのホームページもご覧になってみて下さい!
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