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＋３００解体屋ゲン

星野茂樹

みなさん、こんばんは。『解体屋ゲン』原作者の星野です。

今年もやってきました、電書バトさんの年末年始恒例の恒例セール。

１〜80巻まで１冊11円という太っ腹なセール。

これまでは50巻までをセール対象としていたのですが、今回から300話追加して80巻まで無料開放します。なんという大盤振る舞い。明らかに安すぎる！

電子書籍の大盤振る舞いには様々な形があって「◯日間全話無料開放！」みたいなものから「一定期間無料開放」「最初の３巻無料開放」と様々です。中でも私たちはもっとも先鋭的で、できるだけユーザーフレンドリーな施策を取ろうと心がけています。

なぜか？

国民平均給与

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国税庁「民間給与実態統計調査」より

それはまさしく労働者の給与が30年間上がってないからに他なりません。
ちなみに2020年の平均給与は433万1000円で、前年比マイナス0.8％、2019年に続き２年連続のマイナスです。

一方の支出はどうか。

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統計局「家計調査」より

支出は様々です。一人暮らしの人、２人で暮らす人、子どもの多い人でも支出内訳はかなり変わると思います。しかし30年も給与が上がらなければ生活が楽になる筈がありません。

ちなみに我が家は４人世帯、２人の高校生が居ます。この環境で自分の趣味や娯楽費用を捻出するのがいかに大変かは身にしみています。さらに『解体屋ゲン』は労働者向けです。ホワイトカラー向けというよりは明らかにブルーカラー向け、みんな生活が苦しい中でがんばっているのだと思います。

コロナで旅行や外食が減り、無駄な支出がなくなり生活は楽になったでしょうか。どうして賃金は上がらず、労働時間は短くならないのでしょうか。

だから色んな施策を使ってみんなに届けやすくする。もちろんそんな綺麗事だけではなくて、私たちはインディーズなので自分たちで宣伝しなくてはならず、いかに露出するかを考えなくてはなりません。つまり今回のような大型セールは広告宣伝費とバーターということでもあるのです。肉を切らせて骨まで断つ、大怪我です（笑）。それは大手出版社のようなメディア掲載もなく、ドラマ化等のタイアップもない、泥臭くてなりふり構わない施策とも言えます。でもいいんです、作風と合ってるし。


また今回のセールは電書バトさんが仕掛けてくれたものであり、『解体屋ゲン』以外にも沢山の作品、沢山のストアが対象になっています。力作・名作揃いなのでぜひチェックしてみて下さい。


よろしくお願いします！





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