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この世界

本日2/22、猫の日は猫が大好きだった
私のじいちゃんの誕生日です。

じいちゃんのことを思って書いた詩を
ここに載せます。


この世界

一年前、元気な姿を見せてくれていたあの人が
一ヶ月前、精一杯生きている姿を見せてくれたあの人が
わたしたちの知らない世界へ旅立った

離れて初めて気づくこと
あの人の優しさが遠く離れた今
感じさせられる

悲しくてたくさんの涙が出た
知らない世界からは私のこと
見えているのかな

なんで人は生まれて死んでいくのだろう
なんで私はこの父と母のもとに生まれてきたのだろう

出会いは偶然なのか
いや、必然であるのかもしれない
わたしはわたしの父と母の子になりたくて
生まれてきたのかもしれない

だとしたら
あの人はまたわたしたちのところに
戻ってきてくれるかな

ありえないかもしれないけど
ありえるかもしれない

ありえないことが起きる世界に
わたしたちは生きているから



高校一年生の春、詩の宿題を
一向にやらず気づけば提出日1日前。

私は、自分の文章力やセンスに全くというほど
自信がなくバカにしていたので詩を書くのが
嫌で嫌で。

でも詩を書こうとした時、
その数ヶ月前の2/22に亡くなったじいちゃんの
こと以外考えられない状態で。

そのことだけを想い書いた詩。
「あ、ささっと終わった!詩の宿題。」
くらいにしか思っていなかったこの詩。

詩の才能なんて皆無だ!と思っていた私が
附属校全校の文芸コンクールに入選していました。

才能なんかじゃない。
気持ちがあれば詩は書ける。

そう思いました。

選ばれたい、と思って書いたつもりも
人に気に入られたい、と思ったつもりもなく
ただ自分の心の状態をあらわにしただけのこの詩。

じいちゃんが天国からエールを送ってくれたのかな?
入選したよ。

ちなみに次の年も戦争のことを詩にしたら
入選しました。
親子共々2年連続はさすがにびっくり!笑


この詩の最後の方に
「あの人はまたわたしたちのところに
戻ってきてくれるかな」
とありますが、なんというか、、

じいちゃんに性格がそっくりな猫が
うちでだらだら生活いています…
じいちゃんが亡くなって一年半後の
出来事。

翌年の詩にその猫のことを書こうとも
思いましたが、審査員は別に私の詩のファンでも
なんでもないので連載にするのはやめました笑

じいちゃんがわたしたちのもとに戻ってきたか
どうかは自分の捉え方次第ですが
なんとなーく戻ってきた気がしています。笑

2/22猫の日に亡くなったじいちゃん。
もしかしたら本当に猫に生まれ変わったかも
しれませんね笑


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