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2021明治安田生命J1リーグ第33節ガンバ大阪対サガン鳥栖の個人的な見どころを紹介

2021年10月23日(土)はJリーグ公式映像DAZNにてJ1リーグの実況を担当します。対戦カードはガンバ大阪対サガン鳥栖の一戦です

ガンバ大阪は前節アウェイで浦和と対戦して1-1の引き分け。前半は浦和に主導権を握られるも、後半は交代メンバーや東口のファインセーブもあり価値ある勝ち点1を得ました

一方鳥栖はホームで湘南と対戦。先制を許すも途中交代の酒井が得点を決め1-1の引き分け。4試合ぶりの得点で連敗を2で止めました

現状ガンバは14位。残留争いとなる17位湘南とは勝ち点差6。今節含めて残り6試合、まずは勝利して勝ち点を積み上げたい

鳥栖は現在7位もACL圏内の3位まで勝ち点差8。他チームの状況にもよるが、まずは目の前の勝利を目指し4試合ぶりの勝ち点3を持ち帰りたい

リーグもいよいよ終盤。立場は違えど負けられない一戦、どんな展開になるのか楽しみですね

(J1リーグ 解説:木場昌雄さん リポーター:林智美さん 実況:能政夕介)※追記の可能性あります

順位と前節の振り返り(2021年10月21日時点)

★ガンバ大阪:9勝7分16敗で勝ち点34の14位 26得点 40失点

ガンバは前節アウェイで浦和と対戦。31節の札幌戦から5人メンバーを入れ替えて臨みました(白井J1リーグ初先発、倉田、山本、佐藤、高尾が先発)

前半は浦和にペースを握られ決定機をつくられるも、体を張った守備や好セーブもあり無失点で折り返します

後半はスタートからパトリックをピッチに送り、倉田をはじめ局面でのプレッシャーも増えて少しづつボールを握る時間も増えました

特に小野瀬、福田が入ったことでよりスピードも増しゴールに迫る局面も見せたガンバ。終盤、懸命にカバーに入った菅沼のプレーがハンドのジャッジでPKを献上し失点

しかしその直後に前線に入れたボールから相手のハンドを誘発しPKを獲得。そのPKをパトリックが決めて土壇場に同点へ。終盤のピンチはリーグトップのセーブ数を誇る東口が守り切り勝ち点1をアウェイの地で獲得した

★サガン鳥栖:14勝10分8敗で勝ち点52の7位 39得点 30失点

鳥栖はホームで湘南と対戦。直近のリーグ戦アウェイで悔しい2連敗(0-3の敗戦が続いた)だった鳥栖は3人メンバーを入れ替えて臨んだ(ファンソッコ、山下、中野嘉大)

鳥栖はボールを握りながらチャンスをつくろうと試みるも、湘南の運動量もありなかなか決定機をつくれない。前半にCKから決定機はつくるも山下のシュートは惜しくも得点にはならず。逆にその後ビルドアップのところからボールを失いショートカウンターから失点を許してしまう

後半に入り少しづつギアを上げてきた鳥栖は小屋松や酒井など途中からピッチに入った選手も存在感を出す

その中で白崎が入れたボールを途中から入った酒井が押し込み4試合ぶりとなる得点で同点に追いつく

終盤もファンソッコや相良と立て続けに決定機をつくるも勝ち越しとはならず、勝ち点1づつを分け合う結果になった

過去の対戦戦績

過去のリーグでの対戦成績はガンバ大阪の8勝、サガン鳥栖の7勝、2つの引き分けと大きな差はない
今季は18節の4月14日に対戦しガンバ大阪が1-0で勝利(ACLで前倒しで行われた)ガンバ大阪(得点者)宇佐美(今季初ゴール)

ガンバにとっては今季初ゴール、初勝利に相手が前回対戦の鳥栖戦だった

昨年はガンバのホーム戦では1-1で引き分け。鳥栖のホームでは2-1でガンバが勝利。鳥栖は対ガンバ戦、リーグでは2019年以来2年ぶりの勝利を狙います

ガンバからすると対鳥栖戦はホームで5勝2分1敗と相性がいい相手でもある。鳥栖はガンバのホームで勝利すれば2012年以来のリーグ戦以来となる。アウェイ戦を制して上位追随を狙いたい

今シーズン(2021年シーズン前節まで)の成績

★ガンバ大阪 9勝7分16敗 勝ち点34  26得点 40失点で14位

先制試合:9試合 8勝0分1敗 完封勝利6試合(22節神戸戦は2-1の逆転負け)
先制された試合:18試合  1勝2分13敗 (3節の大分戦は逆転勝利)
スコアレスドロー:5試合(7節広島、8節福岡、10節清水、19節湘南、25節FC東京)

ホーム:4勝3分9敗   勝ち点15  15得点  25失点 得失点-10
アウェイ:5勝4分7敗 勝ち点19  11得点  15失点 得失点-4

複数得点:7試合 
複数失点:11試合 
無得点:13試合(現在リーグ戦5試合連続得点中)
無失点:11試合(現在リーグ戦7試合連続失点中)
最多得点:2得点(7試合)
最多失点:5失点(31節札幌戦)

<前半>得点9   失点18 
<後半>得点17 失点22

ガンバはリーグ戦直近5試合は1勝4敗(7得点13失点)でこの5試合で先制した試合は勝利した柏戦のみ。前節の後半見せた球際でのハードワークをスタートから見せて先制点を奪い勝利を手繰り寄せたい

★サガン鳥栖 14勝10分8敗  勝ち点52 39得点 30失点で7位

先制試合:15試合 12勝0敗3分(逆転負けなし) 
先制された試合:12試合  2勝8敗2分 鹿島、名古屋逆転勝利
スコアレスドロー:5試合(清水、福岡、広島、札幌、大分)

ホーム:9勝5分2敗  勝ち点32    26得点  12失点  得失点+14
アウェイ:5勝5分6敗  勝ち点20 13得点  18失点  得失点-5

複数得点:12試合(28節清水戦以来なし)
複数失点:6試合(開幕から18試合複数失点なし)
無得点:12試合(今季3試合連続得点なしも)
無失点:13試合(今季開幕から6試合連続無失点)
最多得点:5得点(3節仙台)
最多失点:4失点(26節横浜FM)

<前半>得点18  失点11  
<後半>得点21 失点19   

鳥栖は直近の5試合は1勝2分2敗(3得点8失点)直近の3試合は相手に先制を許している。先制試合は今季負けなしの鳥栖は、ボールを握りながら5試合ぶりの先制点、そして勝ち点3を狙いたい

※サガン鳥栖のデータで一部誤ったデータを記載していました。訂正してお詫びいたします。

個人的な見どころ

ボールを保持しながら組み立てたい思惑もある両チーム。相手がボールを握っている時にプレッシャーをかけながら奪いきることができるかは両チームにとって重要なポイントに

これまでの傾向から見ると鳥栖がボールを持つ時間が長くなる一方で、ガンバは相手のボールを奪い切る守備とその後の攻撃の構築についてアイデアを増やしたい

一方の鳥栖は相手のカウンターを警戒しつつ、前節見せた背後へのランニングに加え、駆け引きの中で生まれたスペースに連動して選手が攻撃に参加することができるか

ガンバは中央を固めてブロックを敷く中で、外からの良い状況でクロスを上げさせられるシーンも目立った。守備意識を高めつつも、勇気を持って連動した守備の強度を前節よりも上げていきたい

福田や小野瀬の復帰も含めて少しづつけが人も戻りつつある中で泥臭くとも勝ち点3にこだわるプレーができるか注目していきたい

鳥栖にとってはミスをせずに丁寧さと攻撃面では大胆さのこの両面のバランスを意識しながら試合を有利に運ぶことができるかどうか

両チーム先制点を取れば大きく勝利に近づく。勝ち点を3をもぎ取るためにも、前節の収穫と課題の両方をピッチの中で表現できるか楽しみでもある

両チーム育成にも定評があるチーム

ガンバ大阪はクラブユース選手権やJユースカップ(ユースリーグ)でも複数回の優勝を誇る

海外で活躍する堂安をはじめ国内外で活躍する多くの選手を輩出してきた

現在在籍する宇佐美や井手口をはじめ東口や昌子もガンバのユース出身選手でもある。若手に目を向けると前節J1リーグデビューを果たした白井や海外でプレーする川崎、愛媛でプレーする唐山、塚元や世代別代表経験もある中村仁郎を含め将来性豊かな選手たちの今後も楽しみです

そしてサガン鳥栖は2017年、サガン鳥栖U-15は日本クラブユース選手権(U-15)大会と高円宮杯全日本ユース(U-15)大会の2冠を制した

そして昨年は日本クラブユースサッカー選手権 (U-18)大会も優勝するなど近年は育成の部分での成果に注目も集まっている

移籍をした松岡や大学経由で加入した樋口をはじめ今季活躍している中野伸哉や大畑、相良をはじめ今後が楽しみな兒玉や本田、石井、板橋もいて、こちらは特に近年アカデミーの選手たちの躍動が目立ちます

こうしたユース年代がチームを支えていくのもJリーグが掲げるミッションにも繋がり個人的にはすごく素敵な事だと思っています

個人的な注目選手

ガンバ大阪 #14 福田湧矢

前節途中からのプレーで違いを見せた一人。積極的なボール奪取に加え、ゴールへ向かう姿勢とハードワークを見せた
福田のアグレッシブなプレーでチームの雰囲気も変わったことはチームにとっても好材料。スタートからか途中からのプレーになるのかは読めないが、間違いなく局面を変えることができる選手でもある
リーグ戦は5月2日以来のプレーだったが輝きを見せた。チームを勝利に導くタフなプレーに期待したい

サガン鳥栖 #15 酒井宣福
酒井は前節途中交代から貴重な同点ゴールをマークしチームの連敗ストップに貢献した。今季はリーグ戦7得点をマークし、福岡在籍以来となるキャリアハイに並ぶ得点数でチームに貢献を見せている(2014年・15年に7得点)
フィジカルに加えてこぼれ球への反応も良く、樋口や小屋松との連携もよい
前線でタフに動くことで2、試合連続ゴールとキャリアハイの得点更新でチームを勝利に導きたい

両チームにとって立場は違えど欲しいのは勝ち点3。来季に繋がるタフな試合を見せてくれるはず

今節も両チーム、両サポーターの皆さんにとって良い試合を、私も期待しています

10月23日17時からガンバ大阪のホーム、パナソニックスタジアム吹田でキックオフ。白熱した好ゲームに期待しましょう!

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