1か月、文筆家を名乗ってわかったこと

なんも変わりません。寄稿の依頼が来るわけじゃないし、フォロワーが増えたりもしません。毎日記事を書く、その繰り返しです。そりゃそうですよね、なにが変わったわけじゃないもの。noteのプロフィールに「文筆家」って書いただけです。

でも、ただ一つ変化があったこと。それは、わたしの心持ちです。

プロフですから、いやでも目が行きます。記事を書くとき、チェックするとき、投稿するとき。1日に20回くらいは見てるんじゃないかな。

さすがにもう慣れましたが、最初は「あ、わたし文筆家なんだ」ってなりました。不思議ですよね、自分で変えたんですよ。取材するライターじゃないな、フィクション書く作家でもないし、物書きじゃ広すぎるし。エッセイスト？いやうちの記事、エッセイって感じでもないな。

じゃあ、まぁ文筆家か。「○○文筆家」がよさそうだけど、ぴったり当てはまるものないし。よし、文筆家にしよう。スッキリしてるし、言い訳がましくもないし。名乗れば、だんだんそうなっていくだろう。

この「名乗れば、そうなっていく」ってとこがポイントで、プロフにどーんとあることで、だんだんその気になってくるんです。自己暗示みたいな効果もあるかもしない。まわりもそんな風に見ますしね。だって、文筆家って書いてるんだから。

まったくの嘘はダメですよ。踊ったことないのにダンサーとか、会社経営してないのにCEOとか。そんな場合はダンサー志望とか、いつかはCEOとか、正直に書くのがいいでしょう。

でも、ちょっとでもやってるなら、名乗っちゃいましょう。ヨガ教えてるならヨガ講師、YouTube動画アップしてるならYouTuberです。頻度とか、いくら稼いでるかなんて関係ない。やってることは事実なんだから。

そりゃ、ヨガで生計立ててますとか、ほんとは1,000再生なのに「1億再生突破！」とか書いたらダメだけど。

虚偽じゃなければ、自分のプロフになんて書こうが自由です。名乗ることで、モチベーションアップしたり、見る度にテンションが上がるなら、大いに名乗りましょう。腹くくってるなら、むしろ名乗らないことが「逃げ」なのかもしれない。

そう、名乗ればそう見られるのと同時に、きびしい目にも晒されますから。

わたしが文筆家って名乗ってるのに、おかしな文章書いてたら「プッ」ってなるでしょ。わかりにくかったら「おいおい、大丈夫かよ」って思うでしょ。そゆもんです。総理大臣になった途端にきびしい目で見られる、一挙手一投足に注目が集まるのと同じ。立場が違うんだから。

でも、そこから逃げてたんじゃいつまで経っても、なりたい姿にはなれません。

別にまた変わったっていいですから。いまの時代、肩書きが変わるなんてめずらしくもなんともありません。経済評論家の勝間和代さんなんて、最近じゃYouTuberだと思われてるそうです。そんなもんです、その人がいま力入れてやってることが肩書きなんです。

話は変わりますが、キングコングの西野亮廣さん。好き嫌いあるでしょうが、わたしが感銘を受けた言葉があって。それは「ディズニーを超える」です。

これはすごい。世界のエンタメ、ファンタジーのトップといったらディズニーだろと。だったら、それを超えてやると。こんなわかりやすいメッセージないですよね。彼の目指すべき場所が一目瞭然、これから生涯をかけて何やろうとしてるかがよくわかる。

ちょっと実現可能性はわかりません。わたしも、一冊本読んだだけなんで。

でも、なんかイメージ沸くじゃないですか。ディズニーを超えるってことは、あと20年ほどしたらニシノーランドとかできるのかな。西野さんの銅像があって、世界展開したりするってこと？メインキャラクターはやっぱりプペル？

とかね。名乗るとか宣言するって、具体的にイメージさせる力があるんです。

またイメージできないことは、絶対に実現しませんから。ウォルト・ディズニーだって「ネズミのキャラクターで、世界中に夢を届ける」って言ったとき、きっと周りは笑ったんだろうし。だいたい大きなこと言う人は、最初は笑われるもんと相場が決まってます。

もちろん、そのまま終わる人もいますが、そんなのやってみなきゃわかりませんから。

宮崎駿さんだって『カリオストロの城』が最初で最後くらいに思ってたはずですよ。一本つくれりゃ、もういいやって。それがナウシカつくって、ラピュタつくって、いまや国民的作家です。映画会社に企画が通らないなんてこともあったそうですが、そんなこと言う人はもう一人もいません。

名乗りましょう、稼いでなくたっていいから。大きなこと言いましょう、見果てぬ夢だっていいから。

名乗る、宣言する。その覚悟を持った人だけが、なりたい自分になるんです。笑われてもいいと思った人だけが、大きなことを成し遂げて笑うんです。まずはプロフィールから変えてみませんか。今すぐできる、夢への一歩かもしれません。

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