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マイケル・ジャクソンの回を読もう。

7月11日 言葉の企画 第2回目は「テレビの企画」
今回の講師は、テレビ朝日プロデューサー芦田太郎さん。
ご担当されている番組「あざとくて何が悪いの?(https://www.tv-asahi.co.jp/azatokute/)」が7月25日に放送される。

今回の課題は下記のようなもの。
【課題】
フワちゃん or バナナマンをメインに据えた、
ゴールデン帯のファミリー向け番組を企画してください。
(フワちゃん or バナナマン どちらか選んでください)
(不必要に人を傷つけるような番組にはしないでください)
(自分が見たい番組にしてください)
(特番ではなくてレギュラーに耐えられる番組でお願いします)
※1枚にまとめる。 ※わかりやすく文字だけでもOK。

・テレビを知らないと「テレビの企画」は書けない。

実は講義中に最も印象に残った言葉ではないが、この言葉は時間が経つにつれて私に重くのしかかってきた。
「みんな、テレビ見てないな。」そうこぼした芦田さん。
「ああ、マイケル・ジャクソンの回だ、、、。」と私は思った。

マイケル・ジャクソンの回とは、
『コピーライターじゃなくても知っておきたい心をつかむ超言葉術』
「いい企画とは誠実さから生まれる」153ページ
のことだ。

この章では、課題に取り組む姿勢について書かれている。
課題に対してどう考え、どう取り組むべきか。
過去の2019年「企画メシ」での一コマを取り上げ、その例が書かれていた。

この章を振り返ってみれば、第2回の講義では同じことを言われていたように思う。
そこに誠実さはあるのか。
そもそも本当に相手を知ろうとしているか。
徹底的に相手を調べ、課題の対象物を調べ、企画に対し熱意を持って向き合っているか。

芦田太郎さんの就活ブログや取材記事、
フワちゃんが出しているSNS関連、youtube、コラム記事
フワちゃんのブレイクのきっかけを作った放送作家、長崎周成さん
関係者の出している情報はとにかく拾って拾って、なんだか調べたような気になっていた。
しかし、肝心のテレビについては、おざなりになっていた。
テレビを知らないと「テレビの企画」は書けない、にもかかわらず。
やはり長年親しんでいるテレビ、という安心感からか「知る努力」を怠っていたように思う。
「みんな、テレビ見てないな。」という言葉は、
企画との向き合い方を嗜められたような気がした。

そんな後ろ暗いところには心当たりがあった。
それは、後から後から情けなさを呼んできた。
激務の中、貴重な時間を割いて課題を添削し講義をしてくださった芦田さん。
その上、決して中途半端に課題だからと甘く見るのではなく、実際にテレビの企画としてできるかどうかの視点で評価し、フィールドバックをくださった。
講義中も、現在のテレビ業界を取り巻く環境を踏まえ、真摯に私たちに向き合ってくださった。
そんな芦田さんに対して、120%の誠実さをもって企画を出せたのか。
とことん調べ尽くし、これ以上ないというほど考えた企画なのか。

そもそも、だ。
私は、何のために企画するのか。
企画の課題を出した意図や狙い、企画を見る人のこと、見ていただく時間のこと、これまで全く考えていなかった様々な視点から、もっともっとより深く企画について考える必要がある。

課題に飛び掛かる前に、ちょっと立ち止まろう。
ちょっと立ち止まって、いろんな視点を持って考えてみよう。

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