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反抗期のカラクリ

誰にでも反抗期はあると思っていませんか?

反抗期というのは、親が子供に上下関係を強いている親子間の間で生まれるものであって、親が子供を対等な人間として付き合っている親子間では、反抗期というものは存在しません。

 幼少期は、子どもは親からどれだけ理不尽なことを言われても、知的にも肉体的にも力が不足しているため、親に対抗するすべがありません。

 しかし、親に対抗できるだけの年齢になってくると、子どもは親の理不尽さを暴くようになります。それが反抗期の正体です。

 自分の理不尽な対応、例えば、「相手の言い分を聞かずに一方的に叱る」など、に対して子供が異議を唱えた時、子供を自分と対等な人として見ている親であれば、声を荒げたことを謝るはずです。

 それができない大人は、「反抗期だから仕方ない」「早く反抗期が終わればいいのに」と、子どもが屈服するのを期待し続け、一向に自分の態度を改めることをしません。

 反抗する必要のないほどに、親子が対等な関係を築けることが理想ですが、一番心配なのは、いつまでも、親子のパワーバランスが拮抗せずに、子どもが親のいいなりになり続けるしかない場合です。

 正面から反抗のできない子供は、やがて、別の手段で復讐を始めます。それが、自傷行為のはじまりです。

 親をうまく責められず、自分を責める子供が一番苦しいです。

 その親もまた、きちんと親の非を指摘できずに、親の言うとおりに育ってしまい、自分でも何をどうしたらいいかわからない。

 大切なのは、このカラクリを見抜くことです。
 
 親という立場でも、子という立場でも。

 カラクリが見抜けた人から、対等な人間関係はスタートしていきます。


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