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夏の終わりは突然に

暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったもので、秋分の日であり、お彼岸の中日である本日、長く暑い今年の夏はやっと終わりを告げました。

「そろそろ秋ですよ〜」と、地上波の番宣並みに人に長い間期待を持たせ、
雲や木陰の風にその気配をかすかに漂わせつつ、、
この夏食べまくった井村屋の水羊羹も店頭から消えたのに、、、

襲いかかるようにガンガン照りつける日差し、
夏より早いペースで日中の気温が上昇する残暑、
夜になっても気温下がる気全く無しの熱帯夜。

これ、秋じゃないし。
まだ、夏じゃん。

しかし、本日、
1クールドラマの最終回、最後10分で伏線を一気に回収するように、
記録的猛暑の暑い記憶はもう水に流してとでも言うように、
夏の名残を一気に回収し、線状降水帯の雨で洗い流していきます。

これで、やっと秋が来る。
もう連日のような猛暑日にはならないし、熱帯夜ともお別れだ。

去年まで住んでいた仙台では、七夕が終わるともう秋の気配。
その前の田舎暮らしでも、お盆が過ぎたら朝晩は涼しい。

厳しい残暑ってなんのはなしですか?という場所で、長く暮らしてきた我が身には、この夏の長さも残暑の厳しさも、全くの初体験。アラフィフになっての初体験には、なんの初々しさも、清々しさも、甘酸っぱさもなく、夫婦揃って毎日汗だくなだけ。

まぁ、いいさ。夏は終わった。それも今日、夏の終わりは突然にやってきたのだから。

夏の終わり。

十数年前、当時のパートナーとスペインのパーティアイランド イビサ島で迎えた夏の終わり。

ギンギンに照りつける日差しと、
限りなく透明に近いブルーのとんでもなく綺麗な海。
人生謳歌中って全身からダダ漏れしてるHappyな人々。

美しいリゾートアイランドで得た大きな教訓は2つ。

太陽と遊べ
プレゼントは”コト消費”

絶対日焼け避ける派で、年中日焼け止めを塗りまくり、日陰を歩き、長袖を着て、日に焼けないことが人生の全てみたいな生活を学生時代から続けていた私が、これからの人生は太陽の下で思いっきり楽しむことを選んだ夏。

長くお付き合いしていたパートナーと、初めてお揃いで買った指輪。アクセサリーをつける習慣が一切ない彼は、夜に指輪を外したまま、思い出すこともなくチェックアウト。楽しい思い出とともに、イビサのホテルに置いてきたとさ。

以降、私は大切な人へのプレゼントは消え物か、コト消費に変更。パートナーは変われども、そこは変わらず。一緒に食べたり、飲んだり、出かけたり… 2人で積み上げたたくさんのコトは、どこかのホテルに置き去りにされることは、もうありません。

夏が終わったと喜んでいたのに、つい感傷に浸ってしまいました。年かね…

イビサといえば、パーリーピーポーの夜な夜なダンスミュージックも有名ですが、夕暮れのビーチはかなりチルアウト。
25年に渡り、イビサで音楽を奏で多くの人の心を虜にしたDJ、ジョン・サ・トリンサを追ったドキュメンタリーフィルム『太陽と踊らせて』は強くオススメ。海と太陽と音楽に恋に落ちる、どこまでも開放的なバレアリックを楽しめます↓ 


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