訃報はそのままで十分の情報として受け止めたい
また、一人、素敵な俳優さんが他界された。
まだまだ元気に長生きして、「握手したら妊娠する」など言って、多くのファンをにこやかにして欲しかった。 「人生くだり坂サイコ〜」と、坂道を降りて欲しかった。
家にテレビがあり、NHKと受信契約をしていた頃、おそらく最も多く、最も長い期間視聴していた番組が「にっぽん縦断 こころ旅」。時期になると朝晩見て、リピートや特番も「リピートしすぎ」とか言いながら、楽しく見ていた。
ありがとうございました。
安らかな眠りにつかれますようお祈り申し上げます。
***
人が逝去すると、公にされたこと以上にその死因を深読みされる方がでてくる。他人の訃報に、勝手に解説やら補足をしないと気が済まないらしい。本人やご遺族が公にしていない病名や病状などまで、勝手に書き立てる。その多くは、ただの憶測にすぎないのだから、タチが悪い。
合わせて、「高齢者は〜」などのシニア健康長寿アドバイス、「たばこガー」「飲酒ガー」などの健康影響や危険因子情報アドバイスをされる方も少なくはない。この数年は、それに加えて「ワクチンガー」もある。
訃報は訃報でしかなく、公にされた情報で十分である。
そして、健康情報は健康情報枠で発信していただければ、十分である。
***
こうるさいBBAの小言のようで恐縮ではあるが、私自身が過去に信仰深い方から教えていただいたので、その方へのお礼も込めて書き記しておく。
訃報に際し「ご冥福をお祈りします」は、最も一般的なお悔やみの言葉であるが、浄土真宗などの仏教の一部の宗派、キリスト教など仏教以外の宗教では使わない表現である。
日本の仏教宗派で信者数が最も多いのは「浄土真宗」。2023年の文化庁「宗教年鑑」によると、浄土真宗の門徒は、日本における仏教宗派の信者数全体の約半数に相当する。
https://www.bunka.go.jp/tokei_hakusho_shuppan/hakusho_nenjihokokusho/shukyo_nenkan/pdf/r05nenkan.pdf
相手の宗教宗派や信仰の深さがわからない時には、「ご冥福をお祈りします」は、避けておきたい言葉である。
使ったところで、「違います」など、僧侶や聖職者、ご遺族、親族あたりに面と向かって指摘を受けることはないとは思うけれども…