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【新古今集・冬歌10】紅葉と紅涙

木の葉散る時雨やまがふ我が袖に
もろき涙の色と見るまで
(新古今集・冬歌・560・源通具)

 正体が分かりにくい歌だ。
 作中の袖に降り注いでいるのは時雨なのだろうか。それとも涙なのだろうか。

 分からん。

(訳)
木の葉が散る
散る木の葉に時雨が入り交じっているのか
私の衣の袖に
こぼれがちな涙が落ちる
その涙の色に染まって見えるほど

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