#5 思はむ子を

どうも、綴人です。

今回は、お坊さんの話。可愛い子どもをお坊さんにしたのは…と始まります。

まずは簡単な訳だけ示したいと思います。

世間の人がお坊さんというものをつまらないものだと決めつけて、居眠りをしてしまうことにも喧しく文句を言う。若いうちからお坊さんになった人は、様々なこと(女性のことなど)にも興味があるだろうに、それすらも遠ざけているのは不自然ではないか。ちょっとくらい覗いたって良いだろうに、そんなことにも喧しく文句を言われる。
まして修行中の身ということになれば、疲れてちょっと居眠りするのも「居眠りばかりで」と文句を言われる。どれほどつらいことか。
とはいえ、これほど厳しかったのは昔の話で、今は大分気楽そうだけど

お坊さんという神職に対して、世間の評価、考え方が固すぎるという、清少納言の考え方が示されています。

この章段は、お坊さんの所を、皆さん自身のご職業や役割、趣味などに置き換えて考えてみてください。
様々なこと、も皆さんの好きなことに置き換えてください。どうでしょうか?

要するに、他の人のやっていることにとやかく言うべきではない、という言のように思えます。
お坊さんという神職になるためには、様々なものを断ち切ってきています。
それ相応の覚悟をしてやっていることを、周囲の人間が文句を言うべきではなく、また、それらを軽視すべきではない、と言われているように思います。

知らず知らずのうちに、話し相手の職業などについて「アドバイス」をしてしまいがちなもの。ですが、我が身を立ち返って、よく考えなおしてみることが大切ですね。

さて、今回はこの辺りで。

良い一日を。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?