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2度目の本屋大賞受賞作🏆


図書館の予約本

凪良ゆう
汝、星のごとく

*️⃣概要、あらすじ

その愛は、あまりにも切ない

正しさに縛られ愛に呪われ
それでもわたしたちは生きていく
本屋大賞受賞作『流浪の月』著者の心の
奥深くに響く最高傑作


ーわたしは愛する男のために人生を
誤りたい

風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と自由奔放な母の恋愛に
振り回され島に転校してきた櫂(かい)
ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は
惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく
生きることの自由さと不自由さを描き
続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語

ーーまともな人間なんてものは幻想だ
俺たちは自らを生きるしかない

*️⃣感想

高校生の櫂と暁海
2人とも親に恵まれず苦労している中で
恋に落ち心は繋がったまま
それぞれ交互の視点で描かれていて
読みやすい
暁海は地元の会社で働きながら
趣味であった刺繍に力を入れていく
足を引っ張る実の母
仕事を教え斡旋してくれる父の愛人、
瞳子
内容はいろんな重たいテーマも描かれているけど装丁と同じく綺麗な海、星、
ビーズの描写まで繊細で美しい
親ガチャという言葉やヤングケアラーが
問題視されるようにもなった
主人公の愛以外にも多くの人たちの様々な愛が切ない
親の離婚、不倫、ネグレクト、
ヤングケアラー、同性愛、鬱、
引きこもり、飲酒、女性蔑視などなど…
瀬戸内の美しい情景が目に浮かぶ(瀬戸内は湊かなえさんのイメージ)
プロローグとエピローグが綺麗に繋がる(最後の方でそういうことか…と分かってくる)のが胸にグッときました

*️⃣おまけ

凪良ゆうさん
すごく好きな作家さんだけど
残念ながら1冊も持ってなくて図書館の本ばかりです

ネタバレになりますが
親に恵まれない主人公たちは

湊かなえ『Nのために』とカブり

櫂の相棒の尚人くんの死は

町田そのこ『52ヘルツのクジラたち』と
カブりました


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