スクリーンショット_2018-08-18_15

無名アーティストの曲がまたもやSpotify公式プレイリストに入った舞台裏

はじめに。記事の概要。
①木曜から金曜にかけて毎週曲を編集している模様
②「アコースティックのインスト曲」という穴
③最初からSpotifyを意識して作ったアルバム

SONIC MANIAで大好きなClean Banditに心踊らせていたその時、ブルっと震えたiPhoneに嬉しいお知らせが届きました。

先週に引き続き、Spotify公式プレイリストにて僕のアルバム楽曲が紹介されました。しかも、2曲同時にプレイリストへの掲載。本当に嬉しくて、思わずジャンプしてノッてしまいました。(周囲の皆さん騒々しくてごめんなさい 笑)

今回のプレイリストは、「静寂と黄昏」というなんとも叙事的な名前のもの。「夕暮れ時に聴きたい音響系オルタナとクラシックの楽曲が交互に奏でられる。」とのこと。「INOCHI」「秒の間」が選ばれました。

「INOCHI」は八景島シーパラダイスの360度プロジェクションマッピング「INOCHI」のテーマ曲として作曲したものです。水族館内で毎日流れているので、もしよろしければ足をお運びください。
http://www.seaparadise.co.jp/special/nocturnal_island/

ぜひプレイリストをご覧いただき、聴いてください。
https://open.spotify.com/user/spotify/playlist/37i9dQZF1DX0pBYcA3qddJ?si=3ou_6vsDSwWnITesXX5bhw

更新はいつも木曜と金曜の間?

前回も今回も、金曜に日付が変わるタイミングあたりでプレイリストに入って、その連絡が当日の22時半〜23時くらいに来ました。人によって違うのかもしれませんが、プレイリストへの掲載のタイミング、というものがあるのかもしれません。

ちなみに今回の楽曲にも、僕がリリース前に推した1曲が含まれませんでした。リリース週のタイミングしかアルバムの曲をエディターの皆さんが聴いていない訳ではなさそうですね。「秒の間」は海外のプレイリストにも掲出されているので、その効果もあるのかもしれません。

「アコースティックのインスト曲」という穴

今回選ばれたのは、弦楽器やピアノが印象的な2曲。僕がアルバム内で多く盛り込んでいるグルーヴもののトラックや声を使った楽曲よりも、全体的にピアノと弦楽器をフィーチャーしたものが現状評価されています。もともと自分がピアニストなのがバレているのでしょうか。

考察するに、おそらくSpotify上でアコースティック系のアーティストの新譜がそれほど多くないのかもしれません。ポップ、ダンス、ロック、ヒップホップなどのジャンルは楽曲同士の争いが激化しているため、ライバルが多く発見されにくい。

一方、クラシックの要素が強い楽曲は特に日本はCDが売れた方が直接利益に繋がりやすいだけでなく、リスナーもサブスクリプションで新しいアーティストに出会う欲より決まった人の決まった曲をCDやレコードで聴きたい、と考えている可能性もあります。

僕は自分が尊敬している坂本龍一さんの楽曲などを日々Spotifyでヘビーリスニングしているため、こういうプレイリストに自分の曲が入ることがとても嬉しく、名誉に感じています。INOCHIのすぐ下に、坂本さんの楽曲「Sweet Revenge」が並んでいる事実・・・1ファンとして、やばい。アガる。

最初からSpotifyを意識した、「ジャンル全方位網アルバム」

アルバム「BRAINSTORM」リンク
https://open.spotify.com/album/5KxfIK42IUcoyGvfUH5cVB?si=llziTEvQTQyBN_uhsiflKg

僕はCM音楽のお仕事を経験したことで、クライアントのニーズに応えるためにジャンルに限らず多くの曲を聴き、研究し、作って来ました。このアルバムはそれらを溶け合わせることでジャンルの境界線を無くし、自らのオリジナリティを提案したい、と思って作りました。

そのため、曲によっては楽曲ジャンルを説明しにくい作品もありPRに苦戦することもあるのですが、Spotify公式プレイリストに入れてもらえたことで、いろんなシーンのBGMに自分の曲を使ってもらえそうでとっても嬉しいです。

作り始める前から主戦場をSpotifyと意識して企画したため、今回のように別々のジャンルのプレイリストに散ることは、大変喜ばしいこと。今後はライバルが多いエレクトロニックやロックのジャンルでプレイリストインすることを目標にしつつ、とにかく何か1曲をバイラルチャートに入れてみたい。引き続き実況中継していこうと思います。

最後に毎度お伝えしていることですが、僕のような知られていない作曲家の音楽が発掘されるために一番必要なことは、楽曲の企画力と仕上げのクオリティという根本的な部分に対して自身の一切の妥協を許さないこと、だと僕は思います。僕は根本的にマーケティングが自身の作品の色味を変えてはいけないと思っているので、「参考にするが影響は受けない」を目指していきます。


よろしければサポートをお願いいたします。サポートいただけましたら機材投資、音源制作に回させていただき、更に良い音楽を届けられるよう遣わせていただきます。