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こたろうファームが伝えたいこと

農業を始めて10年を超え、このスタイル多品種栽培になって8年程度?
正確には数えてないですが、当たり前のように多品種を作付してるので、1〜2年でないのは確かです(笑)

なぜ多品種にになったのか

そもそもの話から。
当初は研修先がトマト農家だったこともあるし、自分自身が好きなのでトマト一本でいくつもりでした。

こたろうファームが農業を営むこの那須高原は観光地。
当初は観光のお客様対象に道の駅に持って行ってました。

いきなり直販?と思われそうですが、JAなど系統出荷はまったく頭になかった。なぜなら研修先が系統出荷ではなく、東京の市場に直接卸し、そして自前で直売所を持っていたから。なので直売所に持って行くのは自然な流れだったのです。

とはいえなかなか売れるものでもなく、紹介してもらったレストランなどにお願いしたり、畑の前にコンテナにトマトを入れミッキーマウスの貯金箱置いて無人販売やったり、知り合いのカフェに置いてもらったりマルシェやったりといろいろやりましたね。

そんな時出会ったのがホテルの総料理長。
正直最初はチンプンカンプンでしたが、少しずつ言われてることが理解できるように。

「小さい野菜ないの?」
「???」

「飾りに使える野菜は?」
「???」

「緑色のトマトは作ってないの?」
「未完熟ですか?」
「熟してて甘いんだよ」
「??????????」

話でサイズとか言われても正直ピンとこないし、5〜10センチの小松菜ってどうやって作ったらいいのかわからない。でもほしいと言われる。

じゃあ作ってみます。

種蒔いてみるとわかったんですが、答えはシンプルで、単に小さい時に収穫すればいいという(笑)

そんなこんなでいろんな方のリクエスト、そして自分の興味だったり食べたいというのが積み重なって気がついたらトマトで30品種以上、そのほかの野菜を加えると100品種以上作るようになってました。

最初から多品種狙ってやってたわけではなく、農業を営んでいる環境と自分の興味からこうなったというところ。

よく聞かれること

これだけ多品種作っていると
・とれがおいしいの?
・どうやって食べればいいの?
と、よくご質問いただきます。

うちが作っている野菜は、いわゆる一般的な野菜ももちろんあるんですが、まだまだ認知されていない、知られていても謎の野菜も多いです。

その最たるものがズッキーニ。

直売所や産直ECを使うような方なら特に珍しくもないと思いますし、作っている農家は意外といます。けど、まだまだ知られていない野菜です。
みたこと聞いたことはあるし、レストランとかで食べたことはあるかもしれない。でも実際手元にあってもどうやって食べたらいいかわからない。美味しいのかどうかもよくわからない、、、

ズッキーニは万能野菜で、
サラダ、焼き、茹で、フライ
なんでもいけるんです。
そして、、、


サイズや季節・天候でおすすめの食べ方変わります

手に入った野菜、同じズッキーニでもサイズいろいろ。この間は小さかったのに、今日のは大きいとか。

・小ぶりなら皮も柔らかいので
→スライサーで輪切り、もしくは縦にピーラーでスライスしてサラダ

・普通サイズなら
→輪切りにしてシンプルにオリーブオイルで焼くか、衣をつけてフライに

・大きめなら
→気持ち皮が固めかも。その場合は皮をちょっとむいて、煮浸しのような和風でも、ミキサーで潰してポタージュなども。

・雨続きで水分多めなら
→サラダもいいですがフライにするとジューシーです。でも火傷に注意してください!

・トマトやナス、ピーマンとかと一緒なら、
→ラタトゥイユ、でもシンプルに焼き野菜もいいかも

こたろうファームが伝えたいこと

収穫するタイミングやサイズによって皮の柔らかさ、ジューシーさ、食べ応えなど変わってきます。手に入れたその野菜をどうやって食べるのが美味しいのか。

もちろん美味しさは人それぞれ。
好みは人それぞれ。

野菜も美味しさそれぞれ。
季節やサイズにより味もそれぞれ。

こたろうファームとしてお伝えできるのは、今、目の前にある野菜をどうやって食べれば美味しく食べていただけるのか。

どの野菜と組み合わせる?どの肉と組み合わせる?

美味しく食べていただくヒントを少しでも知ってほしい。

生でかじってその味を噛み締め、きざんだり火を通して、お皿に盛って料理となる。その過程で変化する味を知っていただければ、より一層野菜の世界が広がると思うんですね。

好みは人それぞれ。その好みを見つけ、おいしいと感じる一助となれれば、作り手としてこの上なく嬉しいです。

教えてもらった食べ方やったらやみつきです!
ちょっと工夫したらもっと美味しくなりました!
素材の味がストレートで美味しかった!

お客様からいただく声。
それが励みになります。

皆さんのおいしさを見つけてください

その時期、その時に取れる野菜の美味しさ、使い方食べ方を知ってほしい。

それを通してそれぞれ皆さんの好み、美味しさ、他の方へのおすすめを見つけていただきたい。

食卓がさらに豊かになるヒントを得ていただければ、ものすごくうれしいです。




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