10万冊の中でその一冊は輝いている
もうね「居ても立っても居られない」ですよ。
そこは喫茶店。本を読む手を止めて、僕は青山ブックセンターに歩き出しました。
見たくなったんです。その本が、書店に、並んでいる姿を。
これは、絶対に見なくちゃいけないぞ。歩きながら高まる気持ち。エスカレーターをおりて、青山ブックセンターに入る。いそげ、いそげ、エッセイのコーナーへ、見つけ出せ!
ちゃんと目撃することが、半年前(2020年2月)の「はじめましての待ち合わせ」のアンサーのような気がしました。勝手に。
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いいね!で会えちゃった
noteを読む皆さんであれば、作家の岸田奈美さんをご存知のかたも多いと思う。あの、赤べこの!スズメバチを食べたルンバの!キナリ杯の!
岸田さんが「タイトルづくりを学ぶために、コピーライター養成講座に通おうかな」とつぶやいたのが2020年1月。そう、なつかしいなあ、このツイート。
僕は思いました。
いやいやいや!もうそんなそんな全然大丈夫でしょ!と、タイトルから吸いこみ本文までぐいぐい読ませる岸田さんのnoteを読んでいる自分としては思ってました。
そこに編集者の佐渡島庸平さんがすかさず即リプ。
「学びと実践をわけないで、実践で学んでいくのが早いよ!」「あと、うまいと思う人にインタビューに行って記事にするといい。」
佐渡島さん、ほんとその通りすよね、と思い、僕が「いいね」を押したら…
んーーーーーー!?!?!?!! まさかの展開・・・・!!
もちろんです、と返しつつも、ぶっちゃけ頭を抱えた。
日常に起こる出来事を、感じて、書いて、感想をもらって、また書いていく。書くという舞台に立って、いちばんの学びを繰り返しながら躍動する人に、僕が伝えられることなんて、エールを送ることくらいしかできない。その調子でどんどんいきましょ、って。
あ、そうか!むしろ、岸田さんは、もうすでに書けてますっ、もうね、あなたの中にいいタイトルはありますよって、僕が岸田さんのすごいと思うところを伝える時間にさせてもらおうと思って、こんな画像をDMで送りました。
会議室で話すのもいいけど、せっかくお会いできるなら・・・岸田さんを、僕のすきな青山ブックセンターさんにおつなぎしたい!なんて思って、待ち合わせは青山ブックセンターさんに。
その時起こった出来事は、岸田さんの文ごはんnoteに書いてあります。
すごいよね「うぎゃあ。アメフト男子だ。」からはじまる。読みながら僕が笑っちゃったもんな。書籍「超言葉術」刊行前でドキドキしてた僕は、岸田さんと話して元気出た。
ここからの話は、僕からの目線で、少しだけ。
岸田さんと書店を出て、近くの喫茶店に向かう途中だったと思います。
ポロッと。こぼれるように、岸田さんが言った。
いつか本を書いたとして、書店さんにある何万冊の中で、その本は見つけられるんだろうか。
僕は明確に何かを答えられた訳じゃなかった。うんうんと相槌を打ちながらも、不安が少しだけにじんだその言葉が、ずっと僕の心に残ってて。だから、ちゃんと見に行きたかったんだよな。たしかめに行きたかった。
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エッセイの棚へ。そこに堂々と積まれていた。ドドン。
おお!と思いながらその前でしばらくたたずんだ。
岸田さん、本、読みましたよ。
特別な思い、やどりまくってました。
線引きまくりで読みましたよ。
終わりのページが近づくにつれてさみしくなる。
いやあ、もう、ほんとすごく良かった。
家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった。
超いいタイトルっす。
今がまだはじまりだってくらいに。これからめちゃくちゃたくさんの人に、見つけられていきますよ。僕はそう思ってます、勝手に。
2月。岸田さんと話した時、いきなりハイチーズと僕が撮った写真。
ピース。
また、会いましょう!
ありがとうございます◎ 新刊『あの日、選ばれなかった君へ 新しい自分に生まれ変わるための7枚のメモ』(ダイヤモンド社)手にとってもらえたら嬉しいです🙏🏻 https://www.amazon.co.jp/dp/4478117683/