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投資先(投資地域)はどう見つける?自分にあった投資信託の見つけ方③

(4分で読めます)
投資信託シリーズ第4弾!!

前回までは
投資信託のしくみ
投資信託の分類
どんな資産に投資するのがよいか
を確認しました!

何(資産)でどこ(地域)で
どうやって(運用方法)投資するかが重要!

今回は『どこで運用するか(投資対象地域)』について調べていきます!

株式や債券など、『何に投資するか』を選んだ後に考えるのは、『どこに投資するか?』です。

たとえば同じ株式を購入するときにも、日本の会社を選ぶか、海外の会社を選ぶかで、リターン(投資した利益)の可能性も、リスクも異なります。売買益を考えるなら、便利なモノにあふれている日本よりも、これから経済成長していく国の株式が利益を見込める場合もあります。

しかし海外の資産を選ぶ場合は、日本とは政治状況や文化、環境も違うので、為替の影響それぞれの国の特徴も考慮しなければいけません。リターンを見込める一方で、リスクが高いところも。

そのため『どの国(地域)に投資するか』を考えることは、投資信託でもとても重要です。今回は、そんな『投資地域を選ぶときのポイント』をおさえてみたいと思います!


1.リターンを見込める将来性

利益を見込んで投資信託を買うなら、投資地域の将来性が1つのポイントになります。

たとえば学校のテストなどで総合点を上げる場合、90/100点とれるような得意な科目の点数を上げるよりも、50/100点の苦手な科目の点数を上げた方が総合点は高くなりますよね。
投資地域を選ぶときも同じように、これからの経済成長が見込めることが重要です。
そんな将来性を確かめられそうな指標がいくつかあります。

○人口

一つ目が人口です。
人口が増えると、働く人お金をつかう人が増えます。そうすると、労働力と消費の増加につながり、経済成長の要因になると言われています。
こういった人口増加による経済成長の高まりを『人口ボーナス』といったりします。

また働く人が増え続ければ、新しいアイディアをもった若い世代と知識や経験のある世代が協力して、新しい技術や商品がどんどん出来るようなことも期待できます。 

そういった意味でも『人口』はとても重要な指標です。

ちなみに若い世代と知識ある世代の協力って、私がいうてるだけちゃうからな!内閣府のHPで出てるからな!笑


○GDP(国内総生産)

2つめの指標がGDP(国内総生産)です。
ニュースや学生時代の授業で、GDPの話を聞いたり、グラフを見たことはありませんか?

GDPとは一定期間内(1年間など)に国が生み出したモノやサービスの付加価値の合計額のこと。超簡単に言うと、原材料費や流通費を抜いた国の儲けの合計額のことです。

GDPを確認すれば、その国がどれだけ儲けを生み出しているかを確認できます。
また、その額を一定期間(1年など)で比較すれば、経済が成長しているか鈍化しているかも確認できます。その値をGDP成長率といったります。

たとえば、ある国のGDPが100億円→110億円(1年後)と増えたとします。そうすると、GDP成長率は10%になります。
毎年10%ずつGDPが増えていれば、変わらず経済が回っている国、と評価できます。
これが翌年、5%に下がっていたりする経済が停滞していると評価できます。

こういったいろんな目安から、将来性がありそうな投資地域を選んでいくと面白い投資先がみつかるかもしれません。

2.リスク

ここまでは利益が増える可能性の指標を確認しましたが、投資にはリスク(リターンのブレ)もつきもの。
良いところばかりでなく、不安要素も確認しておく必要があります。

○カントリーリスク

その一つ目がカントリーリスクです。
カントリーリスクは、投資する国の政治・経済や地理的要素が原因で起こる不確実性のこと。

例としては、革命や政権交代などによる制度の変更などの政治リスク、急激なインフレや国債の債務不履行(デフォルト)などの経済リスク、内紛や経済制裁等による物価高騰などの社会情勢リスク、地震や台風などの自然災害リスクがあります。

たとえば日本のカントリーリスクを考えると、台風や地震などの自然災害リスクは高い国です。
先ほどの人口の話を考えると、少子高齢化も大きなリスクになります。

また先ほどの人口やGDPを見て経済発展を見込める国の中には、国のインフラや治安等が発展しておらず政治や社会情勢リスクが高い国も。
特に海外債券メインの投資信託では、カントリーリスクが高いものもあります。債券が比較的安定した資産とはいっても、把握しておくことが重要です。

海外への投資を考えるときには、こういった国特有の不安定要素にも考慮が必要です。

○為替リスク

リスクとして知っておきたい2つ目は、為替リスクです。
私たちが投資信託を買うときには円で購入します。ですが実際投資するときには
、現地の通貨に交換されています。
お金を交換するときに基準になるのが為替レートです。

日本円を海外の通貨へ変えるとき、お金の単位も価値も違うので、為替レート(交換比率)にあわせて、交換されます。
為替レートは日々の出来事や金利などの経済情勢にあわせ、24時間つねに変わります。

そのため投資で利益を得ても、為替で損をする可能性も。(逆に得することも)
投資地域に海外を含めるなら、カントリーリスクと為替リスクも気にしつつ、投資先を選んでください。

為替についてはこの記事で詳しく!


と、ここまでで大体3.4分。
今回は『投資地域を選ぶポイント』を確認しました。投資地域についてはあと1回、書いていく…つもり!

次回はもう少し掘り下げて、主な投資先になりやすい日本・アメリカの特徴と、先進国、新興国の違いなどについて確認していきます!

これで、投資先が大体決まるか?!


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