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異色のVTuber固体量子が生まれたとき

皆さん、VTuberって聞くとどういったイメージが浮かびますか?

多くの人はゲーム実況や雑談を生配信してるアニメキャラ(のようなもの)を思い浮かべるんじゃないでしょうか?
もう少し詳しい人は「バ美肉」という言葉で代表される男性声で話す女性キャラのことだと考えるかもしれません。
固体量子はそのどちらでもありません。

改めましてはじめまして

VTuberの固体量子(こたいりょうこ)と申します。
YouTubeやニコニコ動画に300本以上の物理学に関する動画を上げてます。

超伝導体を使ってベイブレードを浮かす動画や、磁石を使ったガウス加速器とビーダマンを組み合わせた動画なんかもありますので、興味が湧いた方はぜひ動画を見て気に入ったらチャンネル登録してください!
2018年6月デビューから2年半が経ち、少し時間ができたので私がなぜVTuber活動を始めたかをまとめておこうと思い、noteを書きました。

私は皆さんのイメージするVTuberから最もかけ離れた存在といえるかもしれません。
ゲーム実況は(ほとんど)しません、
生配信も(ほとんど)しません、
声は合成音声(いわゆるVOICEROID)です、
投稿内容は物理学実験や最新の研究状況の解説、エンタメでなくいわゆる学術系という分類に入ります。
VTuberというよりゆっくり実況やVOICEROID実況といったジャンルのほうが近いかもしれません。
しかも多くのVTuberがリアルの世界を切り離そうとするなか、私は実在の研究室(京都大学・固体量子物性研究室)の非公式VTuberとしてリアル世界と強いつながりを持って活動してます。

VTuberとは何か?

そんななにもかも異色な私がVTuberとして活動を始めた理由、それはひとえにVTuberという概念のふところの広さです。
キズナアイさんの登場で始まったVTuberムーブメントは、バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさんことのじゃロリさんの登場で一気にその適用範囲を広げました。その後に登場したたくさんのVTuberによって、私がデビューした2018年6月には
・動画でも生配信でも
・内容問わず
・2Dキャラでも3Dキャラでもなんならキャラがいなくても
VTuberを自称さえすればVTuberになれる、
そんな世界でした。
なんて素敵なことでしょう。

それでもなお、私にとってVTuberは画面の向こうにいる存在でした。
当たり前です。私はエンタメ業界に入りたかったわけでも、創作意欲を満たしたかったわけでもなかったでしたし、それまで動画投稿の経験もありませんでした。
自己実現のためにVTuberになりたい、そういう思いはありませんでした。
そんな私の気持ちを変えたのは、叶数理(かのうすうり)さんといたりんっさんでした。

お二人が広めた(正確にはそれ以前にもいた)学術系VTuberというジャンルは当時の私には衝撃でした。今まで画面の向こうの存在だったVTuberが学問を広げる存在として一気に身近になりました。
当時、研究のアウトリーチ活動について模索していた私にとって学術系VTuberは最適解でした。

どうすればVTuberを始められるか?調べてみると意外と簡単です
・容姿
無料で簡単に作成できるソフトがある(初期はHitogata、今はVカツ)
・声
マイク(+ボイチェン) or 音声合成ソフトでなんとかなる
・動画編集ソフト
1万円以内で購入できるものでいける[生配信ならOBS studio(タダ)で簡単]

私は声に関してコンプレックスがあり、悩みましたが、音声合成ソフトを使ったVTuberの方もすでにいたので、心おきなくそちらを使用することにしました。

こうしてVTuber固体量子は生まれた

多分構想から動画上げるまで2週間もかからなかったと思います。
勢いって大事です。

VTuberを始めるにあたり決めたことがあります。
1.週一回以上の動画投稿
2.受験問題でなく、最新の研究に関連する話題を扱う
3.ジェンダーに配慮
4.(いい意味で)VTuberらしくあろうとしない
今のところ、どれも守れてます。
今後も守れるようにしていきたいものです。(コラボはこれからもしていきたいです)
Q. VTuberらしくあろうとしないのになぜVTuberに?
A. だってなりたかったんだもの。
それでなれるのがVTuberの良いところかもしれません。

とてもありがたいことに現在、YouTubeのチャンネル登録者数は13,000人を超えました。動画メイン、学術系、リアルが垣間見える(研究室非公式)、(+合成音声)というVTuberのメインストリームから大きく外れた存在である私にこんなに多くの人が興味を持ってくれたのは、ひとえに皆さんの応援があってのことです。
が、私も頑張りました!
・2018-9年、1分ノーベル物理学賞解説 118日間毎日投稿(+週一で別動画)
・2020年、一年間の週二動画投稿
週一どころか週二ペースで2年半も続けるとは誰が思ったでしょうか?
こんなに動画を出す学術系VTuberは私か長旅P(高校物理、地学)くらいのものでしょう。

皆さんもVTuber始めてみませんか?

現在VTuberの概念はどんどん広がっています。
世の中に残したい思いがある、VTuberになる理由はそれだけで十分です。
みなさんもぜひVTuberになってみてはどうですか?
あ、決して私の真似はしないほうがいいですよ。

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