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400字書評集

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400字以内で書いた書評をまとめています。
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#400字書評

書評 200 「大胆推理! ケンミン食のなぜ」

食にまつわる文化史の著作が多い著者によるエッセイ集。都道府県ないし大きな市の特色ある料理…

書評 199 「OPEN」

米国シンクタンクのシニアフェローである著者。日本語では評論家になってしまうが、社会の分析…

書評 198 「逆ソクラテス」

伊坂幸太郎の短編集。5編はどれも子どもが主人公。伊坂幸太郎と言えば、犯罪者や悪人が主人公…

書評 197 「最後通牒ゲームの謎」

経済学の範疇にあるゲーム理論。交渉する際の意思・行動決定をモデル化して見出そうという学問…

書評 196 「為末メソッド」

著者が長年唱えている「人間を知りたい」。その探求と、自身が現役時代に考えて実行したことを…

書評 195 「遺跡が語る日本人のくらし」

著名な考古学者で国立歴史民俗博物館の館長を務めた、故佐原真さんの著書。考古学の面白さを中…

書評 194 「風の谷のナウシカ」

数十年ぶりの再読。 ジブリアニメとして有名な作品だが、これはアニメ専門誌に宮崎駿さん自ら描いて連載していたコミック。アニメよりも遥かに長く、スケールが大きい物語。全7巻。 アニメもハードなストーリーだが、こちらはそれに輪をかけて厳しい設定となっている。読んでいて苦しくなる場面も少なく無い。パラレルワールドの最終戦争後の世界の姿で、その世界の再生の過程で苦しみながらも生きる人間の姿を描いているのはアニメと変わらぬベース。ではなぜ世界再生のための仕組みができたのか、人はなぜその

書評 193 「コーランを知っていますか」

阿刀田高さんによる宗教聖典解説エッセイシリーズを読むのも旧約聖書、新約聖書に次いで3冊目…

書評 192 「下山の哲学」

日本人唯一の14サミッター、竹内洋岳さんによる14峰完登挑戦の記録。 登山は山頂到達が目…

書評 191 「変な家」

イラストを挿絵ではなく、物語の重要な構成要素として作った第1作「変な絵」に続く2作目。本…

書評 190 「自分の仕事をつくる」

働き方研究家の肩書きを示す著者。建築・デザインの背景を持って働き方を調べ、考え、書くこと…

書評 189 「電力崩壊」

2022年12月の刊行。電気節約が叫ばれ、急速に電気代が上がった時期だ。何でこんなことが…

書評 188 「日本のスポーツビジネスが世界に通用しない本当の理由」

外資系経営コンサルを経て、プロ野球球団やBリーグで働いた著者による、プロスポーツチーム経…

書評 187 「新約聖書を知っていますか」

阿刀田高さんの「旧約聖書を知っていますか」を読んだところ、とても読みやすい上に旧約聖書の概要がすんなりと頭に入ったので、新約聖書版も読んでみた。 こちらも読みやすく、新約聖書の構成の解説もあるので、旧約聖書と比較して読解の困難さがどこにあるのかもわかる。4つの福音書と伝道者たちの手紙を束ねた構成に加え、イエス以降のキリスト教布教において、あるべき若しくはあって欲しい事象。それをあったものとしての加筆について、書いた者の間で整合性が取られていないことが難しさを生んでいる。