【異空間短編小説】反旗のマカリエル
私の世界は終わりかけていた。今世はマカリエルさまに支えてきた運命だった。
きっと来世ではもっといい人生を送ることができるだろう。間人(まびと)はヒシヒシとそう思っていた。ああ、ようやくこの青くもあり、まるで橙のようでもあり、今にも気を失いそうにもなるこの移動物空間から旅立つんだな。間人はベッドから起き上がって、移動物のなかに設計される窓から外を眺めた。間人の目に映るのは、まるでクレヨン1本1本で線を横に引いたかのように鮮やかな虹色のように映るゴチャゴチャな横線の数だ。「ああ、