見出し画像

「何を言いたいのかわからない」と言われてしまう伝え方の問題点

「で、何を言いたいのかわからないんだけど」と言われてしまう

なぜか自分の考えを上手にまとめることができない・・・

この記事はそんな方へ向けて書いています。


こんにちは、放送作家の村松です。
私は「池の水ぜんぶ抜く大作戦」「出没!アド街ック天国」「スッキリ!」
「ローカル路線バス乗り継ぎ対決旅 路線バスで鬼ごっこ」「ハモネプ」など
多くの番組制作に携わってきました。

そして伝える技術の講座を
早稲田大学エクステンションセンターで担当しています。


この記事では、20年以上にわたる「伝える仕事」のキャリアで学んだ、
伝えるための技術を紹介します。

放送作家という伝えることのプロならではの視点で、
一般的に書籍などには書かれていないようなこともお話ししようと思います。

伝える技術が上がれば
あなたの人生がちょっとだけ楽になります。


「何を言いたいのかわからない」と言われてしまう伝え方の問題点


結論、情報量にこだわっているから伝わらない可能性があります。

伝えること=たくさん伝えることだという思い込みがありませんか?

それゆえにたくさんの文章を書いてみたり、
長く喋ってみたりと
とにかく分量を増やすことに執着しているとしたら
それこそが


で、何を言いたいのかわからないんだけど

なぜか自分の考えを上手にまとめることができない・・・

という結果を生む原因です。
詳しく見ていきましょう。


なぜ量が多いと伝わらないのか?


まず根本的に間違っているのが
これくらいの分量を書かないといけない
このくらいの時間をプレゼンしてくれと言われたから
というふうに
「枠組みに合わせて考えるやり方」です。


小学生の頃に、「400字詰原稿1枚で」と言われていたからなのか
なぜかついこのように考えがちです。

スペース埋めることが最優先事項になっているので
これでは伝えることの肝心な部分が欠落してしまいます。

そしてそのまま肝心なことを忘れたまま作り出すので
結果、主張がよくわからないものになってしまいます。

さらに分量の多さが逆効果で働き
分量が多いゆえにさらに支離滅裂になってしまうという
悪循環を産んでしまうのです。

あなたの文章やプレゼンもそうなっていませんか?



雑多な情報は分かりにくい


なぜこのやり方がまずいのか?
しっかりとした理由があります。

分量を埋めることが目的になると
とにかく詰め込まなきゃ!
となります。

これがなぜ悪影響なのか?というと
バランスが悪くなるからです。

最初はちゃんと必要なことが書いてあった。
なのに
とにかく詰め込まなきゃ!となったことで
情報をどんどん後のせしていきます。

すると大切な部分の面積が減ってしまい、
印象も薄れていきます。

大切な要素と
それ以外の無駄な要素とのバランスが崩れ、
大切な要素2:無駄な要素8
みたくなり、大切な要素が森の中に隠れてしまうため
伝わりにくくなるのです。



雑多が産む更なるカオスが悲劇を生む


お弁当の箱をイメージしてください。

一面に白米が敷き詰められていて
中央に赤い梅干が一つだけ、
というお弁当があったとします。

誰が見ても梅干しの弁当だと伝わりませんか?

主役はご飯、おかずは梅干し。
圧倒的なアピール力で伝わります。

ところがこれで勝負する勇気がないため、

なんか寂しい気もする・・・
卵焼きも入れようかな・・・

とスペースを埋めるために新たな情報を入れ込みます。

するともっと!もっと!なってしまい

唐揚げも!ポテサラも!きんぴらごぼうも!
ソーセージはタコさんにしようかな。
あ、りんごもつけよう。
りんごはうさぎにしようかな。

そうして出来上がるのは幕内弁当です。

お弁当としては美味しいのですが、
印象論で言うと
幕内弁当は「なんでも入っているけど、なんか色々入ってたお弁当」
という印象になり、インパクトに欠けます。

これが伝わらないという現象です。


”幕の内弁当”だと伝わらない


で、何を言いたいのかわからないんだけどと言われてしまう

なぜか自分の考えを上手にまとめることができない・・・

という状態を脱するためには
幕の内弁当を卒業しなければなりません。

その方法ですが
具体的には主役を決めます。

シャケで勝負だ!
今回はカレーでインパクトを!
というふうに
文章やプレゼンにおける@@弁当と言われる部分を決める必要がありますが
ここの部分のことです。

渡した相手がお弁当の蓋を開けた時に

あ、しゃけ弁当だ!

おお!カレーだ!

と言ってくれれば伝わっています。

例としてお弁当で例えましたが
このように伝えることのテーマ、狙いが決まっていれば

で、何を言いたいのかわからないんだけどと言われてしまう

なぜか自分の考えを上手にまとめることができない・・・

という事態をかなりの確率で防ぐことができます。



明確に伝えるための具体的な方法


伝える場合のシャケやカレーは
「あなたが伝えたいこと」に相当します。

これを伝えよう!とはっきりと決めることが大切です。

ここがブレると幕内現象が起きてしまい
結果、伝わらないので
ここだけを気を引き締めて決めてください。

そしてこの「あなたが伝えたいこと」がビシッと決まると
もう一つ大きな効果を生みます。

それは「選ぶネタも同時に決まる」ということです。



メインを決めることが生み出すもう一つの大きな効果


お弁当で言うと
シャケがメインとなるので、ミニグラタンは入れない
という判断のようなことです。

グラタンもも入れたら
しゃけとグラタン弁当になってしまいますよね?

あなたが伝えいことは「しゃけ弁当」というテーマなので
グラタンは不要だと判断で来ます。

この@@は不要!という判断ができるようになると
あなたが選んだテーマがより際立ち、
明確に伝わるようになるのです。

このような2つの効果を得るためにも
あなたが伝えたいテーマを明確に決めることが
何よりも大切になります。


実は情報を絞れば絞るほど明確に伝わる


で、何を言いたいのかわからないんだけどと言われてしまう

なぜか自分の考えを上手にまとめることができない・・・

という状態を卒業するためには
「たくさん」の情報を伝えてようとすることをやめる
ということに尽きます。

喋れば喋るほど伝わらないという経験は
あなたもしたことがあるかと思います。

シンプルであればあるほどメッセージは伝わります。

雑多な情報を、たくさん出す
ということをやめると
上手に伝えることができるのです。

10秒でメッセージをシンプルにするための訓練について詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。



まとめ


このように雑多な情報を入れるのをやめて
テーマをシンプルにすれば効果的に伝えることができるようになります。


で、何を言いたいのかわからないんだけどと言われてしまう

なぜか自分の考えを上手にまとめることができない・・・

という問題は
テーマを明確にして、それに合わないネタを省くことで卒業しましょう。

最後までお読み頂きありがとうございます。

記事を見てなかなか楽しめたかもという方は 『スキボタンを』

今後もちょっぴり期待出来そうと思ってくださった方は是非 『フォロー』をお願い致します!



よろしければサポートをお願いいたします!いただいたサポートはnoteをより良くするために使わせていただきます!