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【意外な基本】伝え方上手な人がこっそりやってること【放送作家直伝】

なぜあの人は伝えることが上手で
あなたは同じようにできないのか?


そんな悩みを解決するための
伝えることが上手にできている人と
そうではない人のたった1つの違いを紹介します。


こんにちは、放送作家の村松です。
私はキャリア20年超えの放送作家として
これまで「池の水ぜんぶ抜く大作戦」「出没!アド街ック天国」「スッキリ!」
「ローカル路線バス乗り継ぎ対決旅 路線バスで鬼ごっこ」「ハモネプ」など
多くの番組制作に携わってきました。


そして20年以上のキャリアで培った伝える技術を詰め込んだトレーニング講座を早稲田大学エクステンションセンターで担当しています。


そこで今回は早稲田大学の講座でもお伝えしている
あなたの伝え方を劇的に変えるための訓練方法を紹介します。


これを知れば話す時も書く時も、
あなたの意見やアイデアを的確に伝えることができるようになります。


【意外な基本】伝え方上手な人がこっそりやってること【放送作家直伝】



結論、伝え上手な人とそうでない人の差を生むのは
「相手に伝える前の時間」にあります。


言葉を発したり、書いたりする前になにをするか?
ここで、とてつもなく大きな違いが生まれているのです。


なぜならここの部分こそが
あなたが今から伝える内容に最も大きな影響を及ぼすからです。


ただし、いつも情報を受け取る側にいる時は
相手がこの部分を行っていることは分かりません。


気付きにくいので
なかなか真似をすることができないし、
気づくことができないのです。


それでは伝えることが上手な人は
この「相手に伝える前の時間」に一体何をしているのでしょうか?



伝えるのが上手な人が「伝える前にしていること」


あなたが何かを伝えようとしたり、
「これまとめといて!」と言われた時のことをイメージしてみてください。


何も考えずスタートを切ってしまうと
意味がわからない内容になってしまい
相手にはポイントがうまく伝わりません。


伝える側のあなたに
「これを伝えよう」というはっきりとした意図がない発信は、
受け取る側にとっても意味不明なものになってしまうからです。


これを防ぐために、
伝えるのが上手な人は
伝える前の時間をあることのために使っています。



何をだけでなく、「どのように」伝えるのか?を決める大切さ


例えば所ジョージさんのウィキペディアを見てみます。
その情報は膨大です。


タレント、シンガー、発明、C M、履歴など
活動範囲が多岐にわたります。


「もしも所ジョージさんの情報をまとめてください」と言われた時に
このウィキを丸ごとコピペするわけにはいきません。


全てを伝えるのには時間がかかりますし、
聴く側もこれほど膨大な情報を理解できませんよね。


そこで必要になるのが
あなたが、所ジョージさんの情報を
「どのように伝えるのか」という決断です。


伝えるのが上手な人は
伝える前の時間を使って
その決断をしています。


全てを伝えることは無理だから、どこかに絞ろう


このように考えて、
最初に打ち出す情報をひとつに絞ります。

一点突破です。


これを専門用語で切り口と呼びます。

簡単に言うと、
あなたが「ここがおもしろい!」と感じたことです。



切り口は人の数だけ存在する


実際に所ジョージさんのウィキを題材に
早稲田の講座で生徒さんに切り口を考えてもらいました。


そこで出た切り口案をいくつかご紹介します。


・誰もが知っているミスタードーナツのC Mソングを作った人
・リラックスした雰囲気を持っている人
・世田谷ベースで大人を忘れて子供に帰る人
・理想の父親
・番組でなぜか「さん」づけされている人
・いいかげんな印象の人


このように、
自分の中で「これを軸に相手に伝えるんだ」
と言うことを決めると何が変わるのか?


それは
膨大なウィキの中から
あなたが選ぶべき情報が自然と絞られる
と言う効果です。


なぜかというと
これがあるとあなたが伝えようとする時に
あなたが選んだ「まとめ方」に合う情報を選んでいく
ことになるからです。


あなたが決めた「まとめ方」を
相手に伝える=なるほど!おもしろそう!と思ってもらうためには
それを証明する事実が必要になります。


その事実として使えそうな情報を
ウィキの中から選んでいくのです。



「まとめ方」を決めることの、侮れないもう1つの効果


事実として使えそうな情報を
ウィキの中から選んでいくと
当然、使わない情報が出てきます。


ここがポイントです。


あなたは今回伝えることの「まとめ方」を決めたことで
膨大なウィキの情報を仕分けしていることになります。


例えば

・誰もが知っているミスタードーナツのC Mソングを作った人

と言う「まとめ方」にすると決めて
誰かに伝える情報を選ぶ時に、
多分、世田谷ベースの情報を選びませんよね?
さらに車が大好きと言う情報も不要になるかも知れません。


このような仕分けが行われることが
この伝える前の事前準備の大切なポイントです。



伝える内容が明確でシンプルになると伝わりやすくなる


「まとめ方」に正解はありません。

人が違えば視点も変わるので
見つけ出す「まとめ方」も変わります。


あなたの知られざる個性が出るのが「まとめ方」の面白さでもあります。


「まとめ方」の正解・不正解にとらわれる必要はありません。


重要なことは、
「伝える前に、あなたが今から発信することの
「まとめ方」を決める」
と言うこと。


一言で言うと、
「どのような切り口なのかを意識する」と言うことです。


伝えることが上手な人ほど
ここが明確です。
だからこそ伝わります。


今回は説明をしたので長くなりしたが
これは慣れていくと一瞬でできます。


「まとめ方」はすぐに決めることができるので
書く時はもちろん、
話す時でも伝わりやすく伝えることができるのです。


話上手な人の話がわかりやすいのは
口ぶりや単語力などの表現だけではなく、
何を伝えるのか?と言うポイントが一点突破なので
わかりやすいからなのです。


このような技術を構成と言います。
テレビ番組作りなどで磨かれてきた、相手を引き込んで伝える技術です。

もう少し詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。



まとめ


このように、伝えることが上手な人がやっていることは
切り口=「まとめ方」を決めることです。


短い表現でも、長いプレゼンでも
ここをしっかりと決めてから発信することで
あなたの意見やアイデアを的確に伝えることができるようになります。


何かを伝える時にはいきなり伝えようとはせず、
このポイントをしっかり押さえれば
あなたの伝え方は劇的に変わります。


伝える前に、まずは深呼吸。
あなたはその情報をどんな「まとめ方」で伝えますか?

最後までお読み頂きありがとうございます。

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